忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2018/09/22 21:58 |
あなたはどっち?
あけましておめでとうゴザイマス。
七日(いや既に八日ですが)にして、本年初のアップでございます。

皆さんは初詣には行かれましたか?

我が家は、例年あまり初詣には行かないのですが、昨年は広田神社が、そして今年も結構大きな神社が近所にありましたので、せっかくだし・・・と二年連続で元日にお参りに行ってきました。

初詣といえば欠かせないのが、今年一年を占う「おみくじ」ですね。

昨年は確か、ビミョーな小吉、そしてGWに訪れた「モクモクファーム」内のトントン(豚々)神社では何と「凶」を引き当ててしまったという、まったくいいところなしの結果だったのですが。

今年はオハコならぬ「十八番」をひき、見事「大吉」をゲット!!!
「小吉」というネタにもしずらいビミョーな結果のダンナを尻目に
、思わず「おしッ!!」とガッツポーズをかましてしまいました。

が。

どうして私はこう、素直にステキな結末に恵まれないのでしょうか・・・・(涙)

おみくじの中身をよくよく読んでみますと・・・。

旅行・・・ 慎むべし。

病気・・・思いの外難し。

待ち人・・・さわりあり。来たらず。

・・・・・・・・・・・・・・・・・オイッヽ(`Д´)ノ!!!!

これが大吉ですってぇぇぇぇぇ!?

そりゃ、11月にグアムに行きましたから、今年は旅行に行く予定は今のところありませんし、既婚者ですから今更「待ち人」もなにもありませんけどね?

でも、万が一病気になったらどうしてくれんのよッ!?
去年受診した人間ドックによれば、私は「平成31年」まで健康らしいですけどねΣ(゜д゜|||)
(人間ドッグネタにアップしてます。随分前のものですが)

それにしたって、・・・・・・ひどすぎる_| ̄|○


あまりにあまりなので、ちゃんと境内の枝に結んできました。
いい内容だったら持って帰るつもりでしたけど(涙)


さて、新年一発目は、やはり本の話題です。

年末年始、あまり読書に割ける時間はなかったのですが、実家に帰ったついでに以前から再読しようと思っていた本を持ってきました。

SFの傑作のひとつに数えられる作品なので、ご存知の方も多いかと思います。
『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン著 (ハヤカワ文庫)

年がばれるので(゜ー゜;)いつ読んだかは伏せさせていただきますが、15~6年前に読んだきり、例のごとく「面白かった」という、これ以上無いというくらい抽象的な感想のみを残し、内容はきれいサッパリ忘れ去っていた本です。

技術者である「ぼく」(=ダニイ・デイヴィス)は、その飼い猫の「ピート」と睦まじく暮らしていたのですが、「ぼく」はある日突然、婚約者にも自ら創業した会社にも裏切られ、絶望の淵に立たされてしまいます

そんな「ぼく」は、茫然自失状態のなせる業か、最近流行している「冷凍睡眠保険」に惹きつけられ契約してしまいます。
いわゆる「コールドスリープ」、一種のタイムマシンですね
この世界では、冷凍睡眠中の契約者の財産を、保険会社が運用するというビジネスが行われているのです。

しかし、事前検診の際に打たれた注射によって(本当に冷凍睡眠する気があるのか、冷凍睡眠に耐えられる体か、ということを調べ、契約者に冷静に考えさせるために、鎮静剤のような注射を施すのです)「ぼく」は冷凍睡眠をやめることにします。

そして、自分を裏切った婚約者と昔馴染みの友人(この友人は、会社だけではなく、婚約者を奪った人物でもあります)に一矢報いてやろう、と決意も新たに乗り込むのですが・・・・。

この作品の魅力は幾つもありますが、まず一つは愛猫の「ピート」
「ナーオウ」とか「モーア」とか、彼の鳴き声がいちいちカッコで括ってあることや、大好物がジンジャーエールだということも微笑ましいのですが、一番の魅力は、「ぼく」の家にある12の扉の中のどれか一つが、必ず心地のよい「夏」へと繋がっていると信じて、「ぼく」に一つずつ開けさせるというエピソード。
(ちなみにこの物語は真冬の12月に幕を上げます。)

これは、物語冒頭にある挿話で、タイトルももちろんココから来ているわけですが、この挿話によって、「ピート」が聡明でわがままで、いかにも猫らしい猫である反面、人間臭さも持ち合わせている猫であるという、彼の魅力が印象付けられています。

二つ目は、単なるタイムスリップモノでは終わっていないという、展開の巧みさ。
謎解きとしても読むことができますし、後半に進むにつれ、「おぉ、あれはそういうことだったのか!」と納得の連続。
また、畳み掛けるようにスピーディーな後半の展開は、途中で放り出すことも難しく、思わずのめりこんでしまいます

三つ目は、小道具の面白さ。
「ぼく」が技術者であることから、さまざまな発明品が登場するのですが、そのどれもが想像力に溢れていて、細かな設定などでは思わず「クスッ」と笑ってしまうことも。
中には、「お、あの市販されてる商品、この小説が元ネタでは?」と思わされるアイテムもあったりします

読んだのが15~6年前とはいえ、やはり読み始めると「ラストは確かこうだったなぁ・・・」と思い出してしまったのですが、それでも文句なしに楽しめました。
読後感も爽快です
またピートがとにかく愛らしいので、猫好きの方にも是非お勧めしたい作品です。


もう一冊。
『山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー』 山口雅也編 (角川文庫)

山口雅也氏は、死者が生き返るという特異な設定による『生ける屍の死』などのように、個性的でありながら純粋に論理的な世界を構築し、その特異なルールに沿って論理的に謎を解決するという作品を多く書かれている作家さんです。

ミステリ(に限りませんが)は、知的ゲームという側面もありますから、現実世界を写し取っていなくても、作品世界の中に敷かれたルールに則って論理的推理が行われていれば問題ありません。

例えば、私が好きな山口氏の著作に『日本殺人事件』というものがあります。
ここで舞台になっている日本は、現代でありながら人々は髷を結い、花魁も現役、まさに「ゲイシャ・フジヤマ・スシ」という、オリエンタリズムに憧れた西洋人が勝手に想像した「ニッポン」なのです。

この、現実には存在しない「ニッポン」のルール・しきたり・思想に基づいて、主人公の探偵である「トーキョー・サム」は推理を展開していきます。

・・・・こんな一風変わった推理小説をお書きになる山口氏が(いわゆる現実的な設定のものも書かれていますが)、満を持して発表されたのが、このアンソロジーだということです。

非常に博識な方で、取り上げられている作品も古今東西、またジャンルも多岐に渡っているのですが、今日はその中でも、非常に有名な話が収載されていましたので、それをご紹介したいと思います。

その話のタイトルは「女か虎か」
コレを見ただけで「ピン」と来た方もいらっしゃるかと思います。
それくらい有名な話ですので、粗筋というか、ネタばれしてしまいますがご勘弁を_(._.)_

作者は、私も初めて知ったのですが、フランク・R・ストックトンという方で、1884年に発表された小説だということです。

以下粗筋です。

*************************
昔、半未開人の一人の王様がいました。
彼は罪人を裁くのに、非常にユニークな審判を行っていました。
罪人は審判場に引き出され、そこで二つの扉のうちのどちらかを必ず選ばなくてはなりません
扉の向こう側には、罪人に最も相応しいと思われる素晴しい女性が待っているのですが、もう一方の扉の向こう側には、腹を空かせた獰猛な虎が待ち構えています。
女を選べば、罪人は無罪、しかし妻子や恋人がいようと、問答無用でその女性と即座に結婚しなければなりません。
虎を選べば当然有罪、どうなるかはご想像の通りです。
もちろん罪人には、どちらにどちらがいるのかは知らされません。
罪人は、自らの手で有罪・無罪を決められるという、ある意味まったくもって公正な審判なのです。

さて、そんな王様の美しく情熱家でわがままな一人娘である王女様と恋に落ちた若者がいました。
彼は美しく、勇敢で素晴しい若者でした。
王女様もこの恋人に満足していました。
しかし、王女様とは明らかに身分違い。
二人の仲を知った王様は激怒し、一国の王女に手を出すなんて何という重罪だ、ということで若者を裁くことに決めてしまいました。

若者が審判場に引き出された時、王様の隣には王女様が座っていました。
若者は、王女様が、どちらの扉が女で、どちらの扉が虎であるのかを知っていることを確信しました。
しかし実は王女様は、用意された「女」がこの上なく可愛らしく、さらには若者の妻になれるかもしれないという喜びでいっぱいである事も知っていたのです。
さて、若者は王女様に目で問いかけました、「どちらの扉か」と。
王女様は即座に、しかし誰にも分からないように右側を指差しました。

若者はもちろん、右側の扉のかんぬきを外しました。

王女様が指し示したのは、「女」の扉だったのでしょうか
その場合は、愛しい若者に生きて欲しいという思い故のことでしょう。
いやそれとも、自分は一生添い遂げることができないというのに、あんな女のものになるくらいなら殺してしまえという思いから「虎」の扉を指し示したのでしょうか

***************************

答えを期待した方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
この話、もともと議論のネタにと考えられたアイディアが下地になっているということで、当然のことながら解答は存在しません。

「謎」だけが残される、こんな形態の物語を「リドルストーリー」といいます

このアンソロジーには、他にもいくつかのリドルストーリーが収められています。
(もちろん、本格推理も、果てはマンガまで入っています!)

あなたはどっちだと思いますか???
PR

2008/01/08 02:04 | Comments(0) | TrackBack(0) |

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<天然にもほどがある | HOME | クリスマスイブ、だったようです。>>
忍者ブログ[PR]