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2024/04/26 14:38 |
エリートは遡ってもエリート
私の好きな著述家の一人、小谷野敦さんの新刊が出たので買ってみました。

『日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集』 (幻冬社新書)

小谷野さんといえば、半端で無いその読書量を活かした書籍批評や、社会学的な著作が多い方なので、一瞬タイトルと著者名が結びつかなかったのですが、以前読んだ著作の中で確か、

「昔から有名一族を調べて系図を作るのが趣味だった」

という旨の記述を見たなぁ・・・と思い出しました。

系図を作るのが趣味とは、また小谷野さんらしいディープな感じですが・・・。

この本のすごいところは、「系図作りが趣味」という方が著したというだけあって、とにかく色んな分野の有名人の系図が紹介されていることです。

専門家の著作だとどうしても「狭く深く」なってしまいますが、この本は、もともと小谷野さんの興味本位(というと語弊があるかもしれませんが・・・(汗))から始まった趣味を活かした企画でしょうから、読者の興味も十分に満たしてくれます。

この本を読んで思ったのは、小谷野さんも記されていますが、
「エリートは所詮エリートなのね・・・」
という、やっかむのもバカらしいくらいの上流同士のつながりでした・・・_| ̄|○
それこそ大学教授なんて、掃いて捨てるほど出てきますッΣ(゜д゜|||)

巷ではセレブなんて言葉がもてはやされ、テレビに顔さえ出していれば、誰でもセレブと言われてしまうような時代ですが、ホンマもんのエリートセレブは、そもそもお血筋が違いますΣ(゜д゜|||)

まさに「由緒正しい」としか形容の仕様が無いといいますか・・・・・。

例えば、元首相の鳩山一郎の孫が、鳩山由紀夫・邦夫両氏兄弟というのはよく知られていますが、一郎の父もやはり衆議院議長や早大総長を務めた和夫、和夫の息子威一郎(兄弟の父)は外相経験者で、その奥さんはブリヂストン創設者石橋征二郎の娘・・・

他にも近衛文麿の場合だと、そもそも五摂家の直系ですから、遡ると奈良時代までいってしまうようなすごい家柄ですが、弟の秀麿も日本音楽史に名を残す大音楽家ですし、文麿の父や祖父も当然、貴族院議長だの何だのの大物揃い。
ちなみに、元首相の細川護煕氏は、文麿の孫です。

先日の総裁選で、ある意味時の人となった麻生太郎氏は、母方の祖父が元首相の吉田茂ですが、その吉田茂の妻が大久保利通の孫なので、麻生氏は利通の血も引いているんですねぇ・・・・・Σ(゜д゜|||)

他にも、「与謝野」って苗字が気になっていた自民党の与謝野馨氏ですが、やっぱり与謝野晶子・鉄幹の孫・・・・(´Д`;)ヾ

タレントの高見恭子さんが、作家・高見順の妾腹の娘というのは割合知られた話ですが、高見順自身も妾腹の子とはいえ、血縁的には永井荷風と従兄弟同士になるそうなので、当然高見恭子さんにも、永井荷風と血の繋がりがあるんですねΣ(゜д゜|||)

他にも、色々と(私が知らなかっただけというのもありますが)驚きの発見の連続だったのですが、個人的に一番驚いたのは、雅子妃の祖父の甥が、数年前自殺した評論家・江藤淳という関係でした。

祖父の甥、というと、自分の親戚関係を考えても、ハッキリ言ってめちゃくちゃ遠い親戚関係なのですが(笑)、やはり、
「繋がってるとこでは繋がってるのね・・・・・」
と思わずにはいられませんでした。

もともと、誰と誰が夫婦だとか親戚だとかいうことに、さほど興味を持っていないので、芸能人に限らず著名人全般のその手の話題にも疎かった分、この本の内容は衝撃的でした(笑)

作家・辺見じゅんさんが、角川春樹氏の姉というのも、この本を読んで知りましたし・・・・。
また、かなり有名なのだと思いますが、お恥ずかしいことに、私は俳優・奥田瑛二氏の夫人、安藤和津さんが、元首相・犬養毅の孫だということを、初めて知りました・・・_| ̄|○

最終章は、歌舞伎・落語関係の系図になっていたので、どちらにも全く興味の無い私にとっては、結構読むのも苦痛だったのですが(笑)、その他の章で紹介されていた政治家・実業家・芸術家・文学者・学者関係は、知っている名前が多く、本当に面白かったです。

歌舞伎役者や落語家は、現在活躍している人でも、私には、
「あ、何かいざこざを起こしてワイドショーで紹介されてた人だ」
くらいの認識しかないので・・・・・(´Д`;)ヾ
(だって歌舞伎役者って、浮気しただの別れただの、お祝い金を申告漏れしてただの話題ばっかりだと思いません??(笑))

著者の小谷野氏が、歌舞伎・落語といった古典芸能好きで造詣も深い方なので、ページが割かれているのは当然なのですが。

歌舞伎や落語をお好きな方なら、最終章も十分楽しめると思います(笑)


【おまけ】
今日の「探偵! ナイトスクープ」に、つい最近まで住んでいたマンションが映ってましたΣ(゜д゜|||)

たむけん、いつロケに来たんだろう・・・・・。
ロケのあったときは、絶対にまだ、そこに住んでいたと思うんですけど(笑)

ちなみに私は、ディアモール大阪で「ビーバップ ハイヒール」のロケに来ていたたむけんを見たことがあります
たむけんは、身体も声もでかかったです。
ま、どーでもいいことですが・・・・・_| ̄|○
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2007/10/20 01:30 | Comments(0) | TrackBack() |

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