今日は、モスグリーン地のバルーンスカートになったワンピースに、黒いスパッツを着たので、髪型もカジュアルな感じにしようと思い、頭のてっぺんでお団子にしました。
通勤途中、何だか見られてるような気もしましたが、まぁ気のせいだろうと深く考えず。
三人くらいには振り返って見られたようにも思ったのですが、やはり気のせいだろうと流してました。
職場で一緒に仕事をしている先生に、
「ムーミンに出てくる子みたいですね~(^o^)」と言われた時に、初めて気付きました。
・・・・・・・・今日のアタシってミーにそっくり!?Σ(゜д゜|||)
しかもリュックを背負ったらスナフキンにでもなれそうな勢いです・・・_| ̄|○
ひょっとして、来る途中で見られてたのも気のせいじゃなくて、
「あの子、コスプレイヤーじゃない??」
という、好奇の目だったのかもしれません・・・・・・((((゜Д゜;))))
自分自身では、結構気に入ってるんですけど。
そして、今日の本題。
リュート奏者高本一郎さんのコンサート、
「リュートの楽園 第二夜」
於:ホテルニューオータニ大阪 チャペル「エンジェルズ・アイ」
です。
昨日のブログで、オークラでコンサートと書いてますが、思いっきり間違ってました、スミマセン_(._.)_
(庶民には、オークラとオータニの違いが分かんないんですよ・・・(涙))
三月に行われたコンサートの第二弾です。
第一弾は、一郎さんのリサイタル形式で、第一部をヴィウエラ、第二部をリュートと、異なる楽器で楽しませてくださったのですが、今回はテノール歌手の畑儀文氏をゲストに、歌とリュートという企画でした。
今日は、実家の家族が勢ぞろいするはずだったのですが、妹が残念ながら体調不良でダウン。
両親と私の三人でお邪魔しました。
(父親は、私の頭を見るなり『タマネギだ』とのたまった挙句、『マンガのいじわるばあさんにそっくり』という失礼発言をかましてくれましたッヽ(`Д´)ノ)
今回の第一部のテーマは、「フランスの古い恋歌と舞曲」。
一郎さんが舞台に上がられたので、客席はシーンと静まりましたが、
「しばらく準備がありますので、どうぞご歓談ください」
という、いきなりの高本節(と勝手に命名・・・(゜▽゜))で「掴みはオッケー」って感じでした(笑)
そしてその言葉通り(笑)その後まもなく、一曲目の「村人の踊り」が始まりました。
一郎さんのCDにも入っている、ファンにはおなじみの曲です。
軽やかで、けれど優しく親しみやすい曲調です。
一曲目が終わると、一郎さんのご挨拶。
いつもの調子で、「前回は立ち見の方まで出てしまいましたので、今回は宣伝を控えめにしたのですが、始まるまでどれくらいの方がいらしてくださるのか分かりませんでした」と、軽く笑いを誘うお話から始まりました。
今日は立ち見はなかったですが、用意された座席は満遍なく埋まるという、ちょうどよい感じ。
多すぎず少なすぎず、ちょっとしたサロンコンサートの雰囲気です。
続けて、
「今日は第二部が大物なので、第一部は短めに。・・・・私の話が長くならなければなのですが(笑)」
と、相変わらずクスリと笑わされてしまう高本節です。
シャイな感じでお話されるのですが、その口調にファンも多いのでは?と思います~。
次の3曲は、急・緩・急の順に並べられた舞曲。
当時はどれも庶民が集まって踊っていた曲なんだと思いますが、現代の耳で聞くと、とても洗練されたものに感じられます。
ここまでが一郎さんお一人での演奏。
畑さんが舞台に上がられました。
(とても親しみの持てる雰囲気の、ステキなオジサマでいらしたので、以下馴れ馴れしくも「畑さん」と書かせていただきます(*'-'))
畑さんは関西出身のテナーでいらっしゃいまして、国内外での幅広い演奏活動をされているほか、武庫川女子大の教授でもいらっしゃいます。
専門はシューベルトの歌曲でいらっしゃるそうで、世界でただ一人、シューベルトの歌曲全曲演奏を成し遂げた方でもいらっしゃるとのことです。
私、あまり声楽曲は聴かないので(゜ー゜;)、テナーの方の生声を耳にするのもモチロン初めてでした。
いや~、まさに包み込まれるような伸びやかな声。
あんな風に声を出せたらいいな・・・・と惚れ惚れ聴き入ってしまいました。
テナーの音域って、人の耳にとても心地よい高さだと思います。
依然として人気の秋川雅史さんもテノール歌手ですしね。
第一部最後の「その昔シンデレラが・・・」という曲は、最初に演奏された「村人の踊り」のオリジナルだそう。
当時の流行歌だったそうで、流行の歌に乗って踊るのは昔も今も同じこと。
そのうちメロディーだけが演奏されるようになったと考えられているそうです。
歌が有るか無いかで、同じ曲でも全く印象が違います。
歌が入ると、ハッピーエンドの物語になっているという歌詞通り、明るく溌剌とした感じ。
リュートのみの演奏が、しっとりと聴こえるのとは対照的でした。
ちなみに、この曲の解説時にも高本節が炸裂して、場内大爆笑でした。
「この曲の歌詞は、貧しい少女が・・・・・・、いや少女じゃないですねぇ・・・大きい女性が・・・・・・・というのもヘンですね。え~、適齢期?いや、結婚を目前にした女性がですね・・・」
「大きい女性」って、ガタイがイイみたいに聞こえます(笑)
(貧しくて結婚したくてもできなかった女性でしたが、庭の動物達がご馳走やワインを持ってきてくれ、結婚相手も見つかり、ステキな結婚式が挙げられたという、ほのぼのカワイイ歌詞だそうです)
第二部は、「リュートのための古風な舞曲とアリア」。
実はこれは第二部のテーマというより、曲のタイトルそのものだったりします。
この時の解説でも一郎さんは、
「ご存知の方はご存知だと思いますが。・・・・・・・いえ、ご存知の方がご存知なのは当たり前ですね(照)」
と、一発かまして下さいました。
で、ご存知の方はご存知だと思いますが(笑)、「リュートのための古風な舞曲とアリア」は、レスピーギの編曲による組曲です。
(ちなみに今日の演目は、その中で最も有名な第三組曲。)
レスピーギといえばいわゆる「ローマ三部作」が有名でして、私も「賑やかでサービス精神旺盛な曲を書いた作曲家」ってなイメージを持っているのですが、何とレスピーギはこのような落ち着いた曲にも携わっていたのですねぇ・・・。
素材となっているのは、グレゴリオ聖歌からバロック音楽までの古い音楽です。
レスピーギ自身が気に入った曲を集め、一つの組曲に編曲した作品だそうです。
レスピーギの手による組曲は管弦楽曲(但し第三組曲には管楽器は入りません)、つまりオーケストラ用に書かれたものなのですが、今回はそのオリジナルとなった楽曲を、レスピーギが並べた順番どおりに、そして歌曲は当然畑さんの歌入りで再現しようという、とても贅沢なプログラムでした。
まずはリュートのソロで、「イタリアーナ」と「ラ・チェザリーナ」を2曲続けての演奏。
が、一郎さんの演奏は予想よりも遙かに早く終了。
「え!?二曲って言ってたのに一曲で終わっちゃってない??」
と客席に動揺が走りました(笑)
私もそう思った一人です(´Д`;)ヾ
コレは、レスピーギがこの二曲を全く自然に、まるで最初から一つの曲であったかのように編曲している為だそうで。納得。
ちなみにこの曲もCDに収録されている(のと同じ曲だと思う)のですが、今日の今日まで、二つの曲が合体したものだとは知りませんでした・・・・(゜ー゜;)
次は「フランス宮廷歌曲集」からの6曲。
ここからは再び畑さんとの共演です♪
もちろん、レスピーギ版には歌は入っておらず、メロディーのみがアレンジされているので、オリジナルのまま歌付きで聴けるというのは、贅沢なことですね。
私の印象に最も残ったのは、二曲目の「さようなら、羊飼いさん」。
タイトルに釣られたわけでは決して無いと思うのですが、畑さんの呼びかけるような歌い回しに、思わずアルプスの少女ハイジの顔を思い浮かべてしまいました(笑)
「おーーーーい、ヤッホー」って感じに聴こえたもので(´Д`;)ヾ
リュートの伴奏による歌って、本当に癒しの音楽です。
声をいたわるように、静かに流れるリュートの音色が美しい。
そして、リュートの音色を消さないように(リュートという楽器は、非常に音量が小さいのです)これまたいたわりながら伸びていく声が優しいのです。
歌曲の次は、組曲中最も有名な、そしてリュートのレパートリーの中でも最も有名といえる「シチリアーナ」。
この曲もCDに収録されていたためだと思いますが、演奏直前に
「あ、宣伝なんですが、CDを入り口で販売しています。(コンサート)一回一枚でお願いします」
と、しっかり宣伝なさってました(笑)
ちなみに「一回一枚」というフレーズを、ウチの父親が気に入ったみたいです(笑)
終曲は、これだけなぜかバロックギターによる「パッサカリア」。
「パッサカリア」は短いフレーズをどんどん変奏していくタイプの舞曲一般を指す言葉ですので(厳密にはもう少し決まりがあると思いますが(汗) いつもながら適当な説明で申し訳ない・・・・)、「パッサカリア」と呼ばれる曲は数多くあるのですが・・・・。
私はどうしても「パッカサリア」と言ってしまいます・・・・_| ̄|○
バロックギターは、大きさ的にはクラシックギターとウクレレの中間(より少し小さい?)くらいです。
現在のギターほど音量は無いと思いますが、天使の歌声とも称される、可憐なリュートの音色と比較すると、ポンポンポロロンという感じで、やや弾けた音色です。
音楽ファンなだけで、知識と技量はド素人なため、相変わらずどこのどの辺りが変奏なのかはサッパリ分かりませんでしたがΣ(゜д゜|||)、ややゆったり目の曲調を基調としながらも、緩急高低が比較的ハッキリしていてストーリー性を感じる曲でした。
パッサカリアが終わると、畑さんが再び舞台に上がられました。
割れんばかりの拍手が再び会場を包みます。
そして拍手が終わるか終わらないかのナイスなタイミングで、
「アンコールは用意しております」
と一郎さん。
シャイな口調でいらっしゃいますが、笑いのツボは相変わらず心得ていらっしゃいます(笑)
そしてアンコールの曲目は、驚きの
「いちご白書をもう一度」!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Σ(゜д゜|||)
客層の大部分が、恐らく団塊の世代に属する方々だったからなのでしょうが(もちろん私はもっと若いですよッ(笑) 親の世代です)、クラシックコンサートで意表をつく選曲(笑)
畑さんが「いつか~」と歌い始めた時には、その意外な展開に笑いも起こりました。
が、場内のテンションは一気に最高潮。
意外性と懐かしさとで、みなさん本当に引き込まれていらっしゃいました。
ちなみに、私も目頭がジーンとしました・・・・・。
私にとって決して懐かしい曲では無いはずなのですがΣ(゜д゜|||)
本当のラストはバロックギターによるイタリアの舞曲。
(曲名を失念しました・・・・ゴメンナサイ)
ジャカジャカジャーンと弦をかき鳴らすドラマティックな曲で、今日のプログラムで演奏された曲とは全く異なる趣。
テンションが最高に盛り上がったところで「お開き」という、一郎さんのイキな計らいだったんじゃないかと思います♪
さて最後に。
実は第二部の開始の時、一郎さんはグレーのタートルシャツから、深い赤のシャツに「お色直し」をされました(笑)
「着替えてきはったで」と言う母に、「汗かいて着替えはったんとちゃうん?」と答えた私。
そんな客席の疑問をキャッチされたのか、畑さんが鋭く「衣装変わりましたね(笑)」とおっしゃったのですが、一郎さんは「はぁ」と何だか照れた様子。
そしてそのまま演奏を始めようとする一郎さんに、
「コメントは全くなしですか?(笑)」
とさらなるツッコミ。
「汗をかいたので」というわけでもなく、ひたすら恥ずかしがっていらっしゃるだけの一郎さんの様子を見て、私の心に一つの疑惑が・・・(笑)
始めからお色直しする予定だったんじゃありませんか??(笑)
ちなみに一郎さんからは、「着替えたことはブログに書かないで下さいね」と言われたのですが、
ご覧の通り、ご期待に沿えるような形にさせて頂きましたΨ(`∇´)Ψ
通勤途中、何だか見られてるような気もしましたが、まぁ気のせいだろうと深く考えず。
三人くらいには振り返って見られたようにも思ったのですが、やはり気のせいだろうと流してました。
職場で一緒に仕事をしている先生に、
「ムーミンに出てくる子みたいですね~(^o^)」と言われた時に、初めて気付きました。
・・・・・・・・今日のアタシってミーにそっくり!?Σ(゜д゜|||)
しかもリュックを背負ったらスナフキンにでもなれそうな勢いです・・・_| ̄|○
ひょっとして、来る途中で見られてたのも気のせいじゃなくて、
「あの子、コスプレイヤーじゃない??」
という、好奇の目だったのかもしれません・・・・・・((((゜Д゜;))))
自分自身では、結構気に入ってるんですけど。
そして、今日の本題。
リュート奏者高本一郎さんのコンサート、
「リュートの楽園 第二夜」
於:ホテルニューオータニ大阪 チャペル「エンジェルズ・アイ」
です。
昨日のブログで、オークラでコンサートと書いてますが、思いっきり間違ってました、スミマセン_(._.)_
(庶民には、オークラとオータニの違いが分かんないんですよ・・・(涙))
三月に行われたコンサートの第二弾です。
第一弾は、一郎さんのリサイタル形式で、第一部をヴィウエラ、第二部をリュートと、異なる楽器で楽しませてくださったのですが、今回はテノール歌手の畑儀文氏をゲストに、歌とリュートという企画でした。
今日は、実家の家族が勢ぞろいするはずだったのですが、妹が残念ながら体調不良でダウン。
両親と私の三人でお邪魔しました。
(父親は、私の頭を見るなり『タマネギだ』とのたまった挙句、『マンガのいじわるばあさんにそっくり』という失礼発言をかましてくれましたッヽ(`Д´)ノ)
今回の第一部のテーマは、「フランスの古い恋歌と舞曲」。
一郎さんが舞台に上がられたので、客席はシーンと静まりましたが、
「しばらく準備がありますので、どうぞご歓談ください」
という、いきなりの高本節(と勝手に命名・・・(゜▽゜))で「掴みはオッケー」って感じでした(笑)
そしてその言葉通り(笑)その後まもなく、一曲目の「村人の踊り」が始まりました。
一郎さんのCDにも入っている、ファンにはおなじみの曲です。
軽やかで、けれど優しく親しみやすい曲調です。
一曲目が終わると、一郎さんのご挨拶。
いつもの調子で、「前回は立ち見の方まで出てしまいましたので、今回は宣伝を控えめにしたのですが、始まるまでどれくらいの方がいらしてくださるのか分かりませんでした」と、軽く笑いを誘うお話から始まりました。
今日は立ち見はなかったですが、用意された座席は満遍なく埋まるという、ちょうどよい感じ。
多すぎず少なすぎず、ちょっとしたサロンコンサートの雰囲気です。
続けて、
「今日は第二部が大物なので、第一部は短めに。・・・・私の話が長くならなければなのですが(笑)」
と、相変わらずクスリと笑わされてしまう高本節です。
シャイな感じでお話されるのですが、その口調にファンも多いのでは?と思います~。
次の3曲は、急・緩・急の順に並べられた舞曲。
当時はどれも庶民が集まって踊っていた曲なんだと思いますが、現代の耳で聞くと、とても洗練されたものに感じられます。
ここまでが一郎さんお一人での演奏。
畑さんが舞台に上がられました。
(とても親しみの持てる雰囲気の、ステキなオジサマでいらしたので、以下馴れ馴れしくも「畑さん」と書かせていただきます(*'-'))
畑さんは関西出身のテナーでいらっしゃいまして、国内外での幅広い演奏活動をされているほか、武庫川女子大の教授でもいらっしゃいます。
専門はシューベルトの歌曲でいらっしゃるそうで、世界でただ一人、シューベルトの歌曲全曲演奏を成し遂げた方でもいらっしゃるとのことです。
私、あまり声楽曲は聴かないので(゜ー゜;)、テナーの方の生声を耳にするのもモチロン初めてでした。
いや~、まさに包み込まれるような伸びやかな声。
あんな風に声を出せたらいいな・・・・と惚れ惚れ聴き入ってしまいました。
テナーの音域って、人の耳にとても心地よい高さだと思います。
依然として人気の秋川雅史さんもテノール歌手ですしね。
第一部最後の「その昔シンデレラが・・・」という曲は、最初に演奏された「村人の踊り」のオリジナルだそう。
当時の流行歌だったそうで、流行の歌に乗って踊るのは昔も今も同じこと。
そのうちメロディーだけが演奏されるようになったと考えられているそうです。
歌が有るか無いかで、同じ曲でも全く印象が違います。
歌が入ると、ハッピーエンドの物語になっているという歌詞通り、明るく溌剌とした感じ。
リュートのみの演奏が、しっとりと聴こえるのとは対照的でした。
ちなみに、この曲の解説時にも高本節が炸裂して、場内大爆笑でした。
「この曲の歌詞は、貧しい少女が・・・・・・、いや少女じゃないですねぇ・・・大きい女性が・・・・・・・というのもヘンですね。え~、適齢期?いや、結婚を目前にした女性がですね・・・」
「大きい女性」って、ガタイがイイみたいに聞こえます(笑)
(貧しくて結婚したくてもできなかった女性でしたが、庭の動物達がご馳走やワインを持ってきてくれ、結婚相手も見つかり、ステキな結婚式が挙げられたという、ほのぼのカワイイ歌詞だそうです)
第二部は、「リュートのための古風な舞曲とアリア」。
実はこれは第二部のテーマというより、曲のタイトルそのものだったりします。
この時の解説でも一郎さんは、
「ご存知の方はご存知だと思いますが。・・・・・・・いえ、ご存知の方がご存知なのは当たり前ですね(照)」
と、一発かまして下さいました。
で、ご存知の方はご存知だと思いますが(笑)、「リュートのための古風な舞曲とアリア」は、レスピーギの編曲による組曲です。
(ちなみに今日の演目は、その中で最も有名な第三組曲。)
レスピーギといえばいわゆる「ローマ三部作」が有名でして、私も「賑やかでサービス精神旺盛な曲を書いた作曲家」ってなイメージを持っているのですが、何とレスピーギはこのような落ち着いた曲にも携わっていたのですねぇ・・・。
素材となっているのは、グレゴリオ聖歌からバロック音楽までの古い音楽です。
レスピーギ自身が気に入った曲を集め、一つの組曲に編曲した作品だそうです。
レスピーギの手による組曲は管弦楽曲(但し第三組曲には管楽器は入りません)、つまりオーケストラ用に書かれたものなのですが、今回はそのオリジナルとなった楽曲を、レスピーギが並べた順番どおりに、そして歌曲は当然畑さんの歌入りで再現しようという、とても贅沢なプログラムでした。
まずはリュートのソロで、「イタリアーナ」と「ラ・チェザリーナ」を2曲続けての演奏。
が、一郎さんの演奏は予想よりも遙かに早く終了。
「え!?二曲って言ってたのに一曲で終わっちゃってない??」
と客席に動揺が走りました(笑)
私もそう思った一人です(´Д`;)ヾ
コレは、レスピーギがこの二曲を全く自然に、まるで最初から一つの曲であったかのように編曲している為だそうで。納得。
ちなみにこの曲もCDに収録されている(のと同じ曲だと思う)のですが、今日の今日まで、二つの曲が合体したものだとは知りませんでした・・・・(゜ー゜;)
次は「フランス宮廷歌曲集」からの6曲。
ここからは再び畑さんとの共演です♪
もちろん、レスピーギ版には歌は入っておらず、メロディーのみがアレンジされているので、オリジナルのまま歌付きで聴けるというのは、贅沢なことですね。
私の印象に最も残ったのは、二曲目の「さようなら、羊飼いさん」。
タイトルに釣られたわけでは決して無いと思うのですが、畑さんの呼びかけるような歌い回しに、思わずアルプスの少女ハイジの顔を思い浮かべてしまいました(笑)
「おーーーーい、ヤッホー」って感じに聴こえたもので(´Д`;)ヾ
リュートの伴奏による歌って、本当に癒しの音楽です。
声をいたわるように、静かに流れるリュートの音色が美しい。
そして、リュートの音色を消さないように(リュートという楽器は、非常に音量が小さいのです)これまたいたわりながら伸びていく声が優しいのです。
歌曲の次は、組曲中最も有名な、そしてリュートのレパートリーの中でも最も有名といえる「シチリアーナ」。
この曲もCDに収録されていたためだと思いますが、演奏直前に
「あ、宣伝なんですが、CDを入り口で販売しています。(コンサート)一回一枚でお願いします」
と、しっかり宣伝なさってました(笑)
ちなみに「一回一枚」というフレーズを、ウチの父親が気に入ったみたいです(笑)
終曲は、これだけなぜかバロックギターによる「パッサカリア」。
「パッサカリア」は短いフレーズをどんどん変奏していくタイプの舞曲一般を指す言葉ですので(厳密にはもう少し決まりがあると思いますが(汗) いつもながら適当な説明で申し訳ない・・・・)、「パッサカリア」と呼ばれる曲は数多くあるのですが・・・・。
私はどうしても「パッカサリア」と言ってしまいます・・・・_| ̄|○
バロックギターは、大きさ的にはクラシックギターとウクレレの中間(より少し小さい?)くらいです。
現在のギターほど音量は無いと思いますが、天使の歌声とも称される、可憐なリュートの音色と比較すると、ポンポンポロロンという感じで、やや弾けた音色です。
音楽ファンなだけで、知識と技量はド素人なため、相変わらずどこのどの辺りが変奏なのかはサッパリ分かりませんでしたがΣ(゜д゜|||)、ややゆったり目の曲調を基調としながらも、緩急高低が比較的ハッキリしていてストーリー性を感じる曲でした。
パッサカリアが終わると、畑さんが再び舞台に上がられました。
割れんばかりの拍手が再び会場を包みます。
そして拍手が終わるか終わらないかのナイスなタイミングで、
「アンコールは用意しております」
と一郎さん。
シャイな口調でいらっしゃいますが、笑いのツボは相変わらず心得ていらっしゃいます(笑)
そしてアンコールの曲目は、驚きの
「いちご白書をもう一度」!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Σ(゜д゜|||)
客層の大部分が、恐らく団塊の世代に属する方々だったからなのでしょうが(もちろん私はもっと若いですよッ(笑) 親の世代です)、クラシックコンサートで意表をつく選曲(笑)
畑さんが「いつか~」と歌い始めた時には、その意外な展開に笑いも起こりました。
が、場内のテンションは一気に最高潮。
意外性と懐かしさとで、みなさん本当に引き込まれていらっしゃいました。
ちなみに、私も目頭がジーンとしました・・・・・。
私にとって決して懐かしい曲では無いはずなのですがΣ(゜д゜|||)
本当のラストはバロックギターによるイタリアの舞曲。
(曲名を失念しました・・・・ゴメンナサイ)
ジャカジャカジャーンと弦をかき鳴らすドラマティックな曲で、今日のプログラムで演奏された曲とは全く異なる趣。
テンションが最高に盛り上がったところで「お開き」という、一郎さんのイキな計らいだったんじゃないかと思います♪
さて最後に。
実は第二部の開始の時、一郎さんはグレーのタートルシャツから、深い赤のシャツに「お色直し」をされました(笑)
「着替えてきはったで」と言う母に、「汗かいて着替えはったんとちゃうん?」と答えた私。
そんな客席の疑問をキャッチされたのか、畑さんが鋭く「衣装変わりましたね(笑)」とおっしゃったのですが、一郎さんは「はぁ」と何だか照れた様子。
そしてそのまま演奏を始めようとする一郎さんに、
「コメントは全くなしですか?(笑)」
とさらなるツッコミ。
「汗をかいたので」というわけでもなく、ひたすら恥ずかしがっていらっしゃるだけの一郎さんの様子を見て、私の心に一つの疑惑が・・・(笑)
始めからお色直しする予定だったんじゃありませんか??(笑)
ちなみに一郎さんからは、「着替えたことはブログに書かないで下さいね」と言われたのですが、
ご覧の通り、ご期待に沿えるような形にさせて頂きましたΨ(`∇´)Ψ
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