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2018/08/17 16:36 |
ミステリじゃなかったのね・・
久々に本の話題です。
最近、読書量が減っていまして・・・・。
暑くてへばってたもので、ベッドに入るととにかく爆睡だったんですね。
私の読書時間は、ほとんどが就寝前で占められていたもので。

今日取り上げる一冊目は
『富士山大噴火』 鯨統一郎著 (講談社文庫)

大分前に、私が勝手に「ミステリベストテン」という形で、面白かったミステリを列挙させていただいたことがあったのですが、鯨氏の名前は、それ以来の登場かと思います。

「ミステリベストテン」の時には、氏の衝撃のデビュー作『邪馬台国はどこですか?』という、奇想天外・ハチャメチャな歴史ミステリを簡単にご紹介させていただきました。

それ以降も、本格からメタミステリまで、幅広いミステリ小説を発表なさっていらっしゃいますので、今回の『富士山大噴火』も、ミステリ小説なのだろうと思って読み始めました

実はこの小説、『北京原人の日』(講談社文庫)という、歴史ミステリの続編なんですが、主人公の男女が同じという点を除いては、全くの無関係(笑)
前作は、北京原人の骨を巡って、第二次大戦中から現代まで、時間軸を縦横無尽に駆け巡った、結構壮大なミステリでした。

で、今回もそんな感じなのかと思いつつ、「富士山の噴火をどうやって絡ませるんだろう?」なんて興味津々で読み始めたのですが。

この本、ミステリではなく、パニック小説でしたΣ(゜д゜|||)

現代科学では不可能とされている地震予知に、在野の研究家が成功してしまうことから、この話は始まります。
しかし、その研究家にも、地震前の法則は解明できても、ナゼそのようなメカニズムになっているのかという点は分かりません。
そのため、学会からは全く相手にされませんでした。

が、説明は出来ないけれども、データ観測の結果からすれば確実に地震は起こるのです。
そして、彼女(研究家は女性です)の予知どおり、東京に震度6強の大地震が発生します。

しかし、幸いなことに、この地震での人的被害はほとんどありませんでした。

ところが、この物語の核心はここからなのですが、実はこの大地震が、富士山噴火の引き金となってしまっていたのです。

さて、どうなる・・・・?

と、これ以上は触れずにおきます(笑)

読後感としては・・・。
鯨統一郎=ミステリ作家、と思っていた私には、ちょっと拍子抜けだったといいますか・・・(´Д`;)ヾ

まあ、一応謎っぽいものは、いくつかあるんですが。
「新幹線に乗って海側を眺めていた時に見えた富士山」とか、
「恐竜はナゼ絶滅したのか」とか。
(富士山は、新幹線に乗っていると、山側に見えるはずですよね。)

これらの謎は、もちろん物語のクライマックスと関係があるので、物語にふくらみを持たせるための伏線なのですが、謎自体にはなんら意味はありません

実際に作中で富士山は記録的な大噴火をしてしまうのですが(・・・って結局バラしてますが(汗))、その噴火の際に、それまでの登場人物がどのような時間を送ったのか、とか、日本政府がどのような対処をしたのか、という時間の流れを描き出したかった小説なのかな、と思われます。

書かれている災害が空前絶後のものの割には、悲壮感はほとんどなく、結構アッサリ。
まあ、敢えて災害の細部にまでは踏み込みませんでした、ということなのかと。

それなりには面白いですが、小松左京氏の『日本沈没』のような壮大なスケールなんかを想定していると、「ミステリ小説だ」と思って読み始めて肩透かしを食らった私以上に、肩透かしを食らうことになるかと思います(;゜д゜)

結論。
鯨氏のファンが読めばよい、という小説でしょうか(´Д`;)ヾ・・・・あはは(汗)


二冊目。
今度は、ガラッと路線が変わりまして。
『音の影』 岩城宏之著 (文春文庫)

昨年の夏、74歳で惜しまれつつこの世を去った、指揮者岩城宏之氏のエッセイ集です。

私は、音楽関係、および音楽家の方の書かれた本も、ちょこっと読むわけですが(但し、ほぼ文庫と新書に限りますので、専門書はほとんど読みません。ま、読んでもわかんないですし~( ̄。 ̄)y-~~)、岩城氏のエッセイは面白さでは群を抜いていると思います。

思ったことを何にも包まず、そのまま書いちゃってるんだろうな~、と思わずにはいられない、率直な書きっぷりが好感度大。
そして、アレだけの偉大な指揮者でいらっしゃるにも拘らず、指揮者としてそれでいいのか?と素人の私でも突っ込みたくなるような、抱腹絶倒のエピソードが満載。

例えば、聴衆としてコンサート会場にいくと、音楽が始まると同時に睡魔に襲われ寝てしまうという話。
(私も先日、睡魔に負けましたが・・・(涙))
本当にすばらしい時と、あまりにもひどくて怒りを感じている時は眠らないそうで、ご本人曰く、よって寝ているときは「なかなか良い出来だった」とかΣ(゜д゜|||)

インチキ暗譜指揮者でも、適当に振っていればオーケストラが勝手に演奏してくれる、とか・・・((((゜Д゜;))))
(このインチキ暗譜指揮者が岩城氏御自身のことだとは思いませんが・・(笑))

この『音の影』は、AからZまでのイニシャルを持つ作曲家を取り上げ、その作曲家にまつわるエピソード(作曲家自身のエピソードのこともあれば、岩城氏のエピソードのこともあります)を紹介するという形式をとっているのですが、「どうしてこの人物を取り上げたのか」についても、イチイチ説明なさっていて、その説明がまた徹底的に独断的なので笑ってしまいます

舞台裏についての話も多く、また岩城氏が個人的にも親しくされていた、現代音楽の巨匠メシアンについては、かなりのページが割かれており、そのメシアン像が、かなりお茶目で魅力的なので、私も一度メシアンの曲を聴いてみようかな~、なんて思ってしまいました。

取り上げられている作曲家に対する岩城氏の愛情が一杯の好著です。
一編は非常に短いので、ちょっとした時に読むのにも向いていますから、興味のある方は是非。


さて、最近のクラシック人気は、ある程度定着したようで、本屋でもクラシック音楽をテーマにした本がたくさん売られています。

大体多いのが、「名曲ガイド」系ですね。
宇野功芳氏によるもの(色んな出版社から出ています(笑))が、一応良く売れていて有名かな、と。
この方は、「ウノ節」といわれるくらいに文体に特徴があり、(表現がかなり主観的で、華やかで流麗な演奏に対しては『チャーミング』という表現を連発します(笑))、好き嫌いもかなり激しいのですが、難しい用語などを使わずに曲や音楽家を紹介しようという姿勢が顕著で、「どのCDを聴いたらいいの?」と迷いがちな我々初心者にとっては、非常にありがたい方かと思います。

また、宇野氏とほぼ同年代の方では、黒田恭一氏も有名ですが、この方の『はじめてのクラシック』(講談社現代新書)だけは、手を出してはいけません。
あまりに薄っぺらい内容に、

「読者をバカにしてるんかーーーーーーッ!!!」

と、本を投げつけそうになったことがあります(笑)
それ以来、この方の著作は読んでいないので、他に良い本があったら(というかあるのだと思いますが)申し訳ありません_(._.)_

大御所では、昨年文化勲章を受章された、吉田秀和氏がいらっしゃいますが、ワタクシ、不勉強なもので、この方の著作は、一部分は目にしたことがあるのですが、一冊通して読んだことはありません・・・。
(硬派な文章なので、息抜きには向いてないのです・・・・)

最近では、許光俊氏なんかの名前を良く見ます。
慶応の教授ですが、この方のクラシック評論もかなり強気で独断的なので、好き嫌いは分かれるかと思いますが、面白いのではないでしょうか。
・・・ただ、権威者というか先行の評論家に対して非常な反抗心を持っているんだろうな、何もそこまでむき出しにしなくても・・・と感じさせられてしまう点、まだまだお若い感じですが。
(いや、私より上の方なのに、上から見てる感じでシツレイですが(´Д`;)ヾ)

以上は、「音楽評論家」という肩書きをもっていらっしゃる方々です。

他に、作家の石田衣良氏や、予備校講師の樋口裕一氏なんかもクラシックの本を書いてますね。
まあ、私はどちらも読む気にはなれないのですが・・・・・。

特に樋口氏のはね・・・・。
「頭の良くなるクラシック」なんていうCDもプロデュースしてらっしゃいますが。
氏の文章自体、私にはまどろっこしくて、
「『頭のいい人悪い人の話し方』なんて言ってるけど、その文章自体が頭悪そうなんじゃいッ!!」
と、まあ誠にシツレイな感想まで抱いてしまったわけでして(笑)

結論。
クラシックの入門書には、マンガ『のだめカンタービレ』が最適だと思われます(゜▽゜)

それにしても最近、結構シツレイ発言が増えてきましたね・・・(笑)
最初のうちは遠慮しながら書いてたんですけど・・・(´Д`;)ヾ
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2007/09/04 02:56 | Comments(0) | TrackBack(0) |

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