昨日、友人に「絶対ちいすけが好きそうな映画だから」と誘われ、いきなり今日行って参りました、映画「ピアノの森」(笑)
「『ピアノの森』??何か聞いたことはあるけどなぁ・・・」
とイマイチ反応薄だった私。
が、その友人によれば、音楽監修があのアシュケナージだということで、
「おぉッ!アシュケナージが参加している映画なのかッ!!」
と手のひらを返したように乗り気になったワタシ。
・・・相変わらずミーハーですな_| ̄|○
さて、いざ勇んで映画館に到着。
そして映画のポスターを見て思わず一言。
「実写じゃなくてアニメだったんだぁぁぁ」
友人は、そんなことも知らんかったのか、と言わんばかりの顔(笑)
「あはははは・・・・」
と乾いた笑いをしつつ、座席に着席。
雨宮修平という小学五年生の男の子が、田舎町に引っ越してくるところから物語は始まります。
修平の父親は世界的なピアニストで、本人も周囲からピアニストになることを嘱望されています。
そして修平もそれが自分の運命であると、半ば諦めの境地に達していました。
修平は「将来の夢はピアニストになることです」と自己紹介しましたが、それをクラスのガキ大将からはやし立てられ、「肝試しだ。ピアノを弾けるんなら、夜になったら森のピアノを弾いて来い」と苛められてしまいます。
学校のそばの広大な森の中に、グランドピアノが置かれているというのは、この地域では有名な話だったのです。
しかしもちろん、そのピアノは壊れており、音が出ません。
ところが、一ノ瀬海というクラスメイトが憤然として言い放ちます。
「あのピアノは音が出るんだ!」
ガキ大将と海は取っ組み合いの喧嘩になりますが、音楽教師の阿字野がやって来てクモの子を散らすように退散。
阿字野の暗い雰囲気に気圧され、一人逃げ遅れた修平は、思わず問いかけました。
「森のピアノって音が出るんですか?」
しかし阿字野の返事は、
「音は出ない」。
その後、修平がピアノを弾くことを知った海は、森のピアノのところまで修平を案内します。
森の中に突如現われたグランドピアノに修平は驚きます。
何か弾いてみて、と海に請われ鍵盤に触れた修平。
もちろんクラスの皆が言うようにピアノから音は出ませんでした。
しかし海が鍵盤を叩いた途端、ピアノは修平の心をかき乱してやまない、素晴しい音を奏で始めたのです。
森のピアノは海にしか弾くことの出来ない、特別なピアノでした。
そして、その森のピアノにもある秘密が・・・・。
・・・・と、イントロはこんな感じです。
続きの気になる方は映画館へどうぞ(笑)
まず、この映画はもちろん録音技術まで含め、音が素晴しかったです。
海が最初にピアノを弾くシーンの音は特に、かなり目の奥がウルウルします。
曲も良かったですが、演奏が本当に、「あぁこれなら修平が心を乱されるのもわかるぞ」という説得力に満ちていました。
海はビンボーな家庭の子供で、ピアノも森のピアノしか弾いたことがなく、奏法ももちろん我流。
ピアノを本格的に習ったこともなければ、楽譜だってもちろん読めません。
しかし一度聴いた演奏は耳で覚えきってしまうという能力と、ピアノが好きで好きでたまらないという純粋な気持、そして天性の才能に恵まれているという、まさしく天才として描かれたキャラクターです。
一方の修平は、毎日辛いレッスンを繰り返す努力の人。
この二人の出会いは、それぞれに転機をもたらします。
そして海は先達の残した音楽の素晴しさ、自分の音楽を求める楽しさを知り、修平はピアノを愛する心を知ることになるのです。
クレジットには明記されていませんでしたが、この天才型の海の演奏を、御大アシュケナージが担当していると思われます。
修平以下、他のキャラのピアノは、日本人のまだ若い十代の子が弾いているらしいのですが(そしてもちろん、十分に素晴しいのですが)、やっぱり海の演奏は一味も二味も違いました。
スケールの違いが、音にキチンと表現されていたと言う点でも、映画として成功だったんじゃないかと思いました。
最近は指揮者稼業ばかりで、ピアニストとしての活動をあまり聞かないアシュケナージですが、もっとピアノを弾いてくれ~(微妙な評価の指揮者を続けるよりもさ・・・ということは小声で言っておきます!?Σ(゜д゜|||))、と心から思ってしまいました(笑)
次にストーリー自体もよくできてるなぁ、と。
結構ホロリとさせられた場面も多かったですし。
約一時間半くらいの上映時間だったんですが、その間(近くの人の携帯のバイブ音が2回したとき以外は。電源自体を切っとけーーーーーーッヽ(`Д´)ノ)一度も我に返ることなく、まさに物語に釘付けでした!
確かに、
森のピアノって、雨のときはどうするんだ!?、とか
鋼鉄線なんかとっくにさび付いてるだろうよ、とか
海にだけ弾けるピアノって、いかになんでもねぇ・・・、とか
.「他の曲は全部弾けるのに、ショパンだけ弾けないんだ」というセリフってどうよ??、とか
(ま、『リストだけ弾けないんだ』よりも絵になることは確かですが(笑))
ペダル踏んでないのにあの音は出ないだろうッ、とか
何の準備もなしに10日後のコンクールにいきなり出場するってどうよ?、とか
キャラクターがみんな揃いも揃って善人ってどうよ?、とか
いくらでも突っ込みどころはあるんですが((((゜Д゜;))))
そんなのは、ストーリーの筋からすれば、はっきり言って瑣末なことに思われるくらい、きちんとツボが押さえられた映画です。
浮世離れした設定を一種のおとぎ話として割り切ってしまえば、本当に純粋に楽しめます。
この映画の中でカギになるのは、モーツァルトのピアノソナタ第8番 イ短調 K310です。
実は私、偶然にも今日のBGMが、この8番も収録されているリパッティのラストリサイタルのCDだったんですね~♪
「おぉなんて偶然!まさにタイムリーーーーーーーッ((((゜Д゜;))))」
いやー、運命を感じました(大げさ・・・(・_・;))
さて、原作はモーニングに連載中のマンガだそうで。
映画を見終わった瞬間、友人共々
「原作絶対読むぞーーーーー!!」
と盛り上がっていたのですが。
先ほど調べましたところ、なんと既に14巻も単行本出てるんですね・・・・・(ーー;)
映画館には2巻までしか売ってなかったから、てっきりそんなもんかと思っていたら、今回映画化されたのは序盤のみだったようで(笑)
でも、多分買うと思います、得意の大人買いでΣ(゜д゜|||)
それから声優陣ですが、主役の海を上戸彩、修平を神木隆之介、音楽教師の阿字野を雨上がり決死隊の宮迫博之(以上敬称略)が、それぞれ演じているということを、最後のクレジットで知りまして。
(すみません、キャストに関する前知識さえなかったのです・・・。ま、実写映画かと思ってたくらいですから・・・_(._.)_)
いやー、みなさんお上手でした。
「上戸彩ってなかなかいいやん?」と、素直に思えました。
しかし、阿字野役が宮迫さんだと知らずに見て良かった~。
だって、かなりシリアスな役どころなのに、「声は宮迫か・・・」と思うと、多分私は笑っちゃって、まともに見られなかったと思います(笑)
・・・というのは半分冗談ですが、逆に言えば、普段の芸人ぶりからは想像もつかない熱演でした。
本当にオススメですよ、この映画。
原作を知らない人も(って私のことですが)、クラシックに詳しくない人も、本当に楽しめると思います。
でも実は、原作は浦沢直樹氏(『MONSTER』とか『YAWARA!』とかの人)だとばっかり思ってました、スミマセン。
だってだって、絵がソックリだったんですものーーーーーーーーーーッ(;゜д゜)
本当の原作者は一色まことさんと仰るそうです。失礼。
「『ピアノの森』??何か聞いたことはあるけどなぁ・・・」
とイマイチ反応薄だった私。
が、その友人によれば、音楽監修があのアシュケナージだということで、
「おぉッ!アシュケナージが参加している映画なのかッ!!」
と手のひらを返したように乗り気になったワタシ。
・・・相変わらずミーハーですな_| ̄|○
さて、いざ勇んで映画館に到着。
そして映画のポスターを見て思わず一言。
「実写じゃなくてアニメだったんだぁぁぁ」
友人は、そんなことも知らんかったのか、と言わんばかりの顔(笑)
「あはははは・・・・」
と乾いた笑いをしつつ、座席に着席。
雨宮修平という小学五年生の男の子が、田舎町に引っ越してくるところから物語は始まります。
修平の父親は世界的なピアニストで、本人も周囲からピアニストになることを嘱望されています。
そして修平もそれが自分の運命であると、半ば諦めの境地に達していました。
修平は「将来の夢はピアニストになることです」と自己紹介しましたが、それをクラスのガキ大将からはやし立てられ、「肝試しだ。ピアノを弾けるんなら、夜になったら森のピアノを弾いて来い」と苛められてしまいます。
学校のそばの広大な森の中に、グランドピアノが置かれているというのは、この地域では有名な話だったのです。
しかしもちろん、そのピアノは壊れており、音が出ません。
ところが、一ノ瀬海というクラスメイトが憤然として言い放ちます。
「あのピアノは音が出るんだ!」
ガキ大将と海は取っ組み合いの喧嘩になりますが、音楽教師の阿字野がやって来てクモの子を散らすように退散。
阿字野の暗い雰囲気に気圧され、一人逃げ遅れた修平は、思わず問いかけました。
「森のピアノって音が出るんですか?」
しかし阿字野の返事は、
「音は出ない」。
その後、修平がピアノを弾くことを知った海は、森のピアノのところまで修平を案内します。
森の中に突如現われたグランドピアノに修平は驚きます。
何か弾いてみて、と海に請われ鍵盤に触れた修平。
もちろんクラスの皆が言うようにピアノから音は出ませんでした。
しかし海が鍵盤を叩いた途端、ピアノは修平の心をかき乱してやまない、素晴しい音を奏で始めたのです。
森のピアノは海にしか弾くことの出来ない、特別なピアノでした。
そして、その森のピアノにもある秘密が・・・・。
・・・・と、イントロはこんな感じです。
続きの気になる方は映画館へどうぞ(笑)
まず、この映画はもちろん録音技術まで含め、音が素晴しかったです。
海が最初にピアノを弾くシーンの音は特に、かなり目の奥がウルウルします。
曲も良かったですが、演奏が本当に、「あぁこれなら修平が心を乱されるのもわかるぞ」という説得力に満ちていました。
海はビンボーな家庭の子供で、ピアノも森のピアノしか弾いたことがなく、奏法ももちろん我流。
ピアノを本格的に習ったこともなければ、楽譜だってもちろん読めません。
しかし一度聴いた演奏は耳で覚えきってしまうという能力と、ピアノが好きで好きでたまらないという純粋な気持、そして天性の才能に恵まれているという、まさしく天才として描かれたキャラクターです。
一方の修平は、毎日辛いレッスンを繰り返す努力の人。
この二人の出会いは、それぞれに転機をもたらします。
そして海は先達の残した音楽の素晴しさ、自分の音楽を求める楽しさを知り、修平はピアノを愛する心を知ることになるのです。
クレジットには明記されていませんでしたが、この天才型の海の演奏を、御大アシュケナージが担当していると思われます。
修平以下、他のキャラのピアノは、日本人のまだ若い十代の子が弾いているらしいのですが(そしてもちろん、十分に素晴しいのですが)、やっぱり海の演奏は一味も二味も違いました。
スケールの違いが、音にキチンと表現されていたと言う点でも、映画として成功だったんじゃないかと思いました。
最近は指揮者稼業ばかりで、ピアニストとしての活動をあまり聞かないアシュケナージですが、もっとピアノを弾いてくれ~(微妙な評価の指揮者を続けるよりもさ・・・ということは小声で言っておきます!?Σ(゜д゜|||))、と心から思ってしまいました(笑)
次にストーリー自体もよくできてるなぁ、と。
結構ホロリとさせられた場面も多かったですし。
約一時間半くらいの上映時間だったんですが、その間(近くの人の携帯のバイブ音が2回したとき以外は。電源自体を切っとけーーーーーーッヽ(`Д´)ノ)一度も我に返ることなく、まさに物語に釘付けでした!
確かに、
森のピアノって、雨のときはどうするんだ!?、とか
鋼鉄線なんかとっくにさび付いてるだろうよ、とか
海にだけ弾けるピアノって、いかになんでもねぇ・・・、とか
.「他の曲は全部弾けるのに、ショパンだけ弾けないんだ」というセリフってどうよ??、とか
(ま、『リストだけ弾けないんだ』よりも絵になることは確かですが(笑))
ペダル踏んでないのにあの音は出ないだろうッ、とか
何の準備もなしに10日後のコンクールにいきなり出場するってどうよ?、とか
キャラクターがみんな揃いも揃って善人ってどうよ?、とか
いくらでも突っ込みどころはあるんですが((((゜Д゜;))))
そんなのは、ストーリーの筋からすれば、はっきり言って瑣末なことに思われるくらい、きちんとツボが押さえられた映画です。
浮世離れした設定を一種のおとぎ話として割り切ってしまえば、本当に純粋に楽しめます。
この映画の中でカギになるのは、モーツァルトのピアノソナタ第8番 イ短調 K310です。
実は私、偶然にも今日のBGMが、この8番も収録されているリパッティのラストリサイタルのCDだったんですね~♪
「おぉなんて偶然!まさにタイムリーーーーーーーッ((((゜Д゜;))))」
いやー、運命を感じました(大げさ・・・(・_・;))
さて、原作はモーニングに連載中のマンガだそうで。
映画を見終わった瞬間、友人共々
「原作絶対読むぞーーーーー!!」
と盛り上がっていたのですが。
先ほど調べましたところ、なんと既に14巻も単行本出てるんですね・・・・・(ーー;)
映画館には2巻までしか売ってなかったから、てっきりそんなもんかと思っていたら、今回映画化されたのは序盤のみだったようで(笑)
でも、多分買うと思います、得意の大人買いでΣ(゜д゜|||)
それから声優陣ですが、主役の海を上戸彩、修平を神木隆之介、音楽教師の阿字野を雨上がり決死隊の宮迫博之(以上敬称略)が、それぞれ演じているということを、最後のクレジットで知りまして。
(すみません、キャストに関する前知識さえなかったのです・・・。ま、実写映画かと思ってたくらいですから・・・_(._.)_)
いやー、みなさんお上手でした。
「上戸彩ってなかなかいいやん?」と、素直に思えました。
しかし、阿字野役が宮迫さんだと知らずに見て良かった~。
だって、かなりシリアスな役どころなのに、「声は宮迫か・・・」と思うと、多分私は笑っちゃって、まともに見られなかったと思います(笑)
・・・というのは半分冗談ですが、逆に言えば、普段の芸人ぶりからは想像もつかない熱演でした。
本当にオススメですよ、この映画。
原作を知らない人も(って私のことですが)、クラシックに詳しくない人も、本当に楽しめると思います。
でも実は、原作は浦沢直樹氏(『MONSTER』とか『YAWARA!』とかの人)だとばっかり思ってました、スミマセン。
だってだって、絵がソックリだったんですものーーーーーーーーーーッ(;゜д゜)
本当の原作者は一色まことさんと仰るそうです。失礼。
PR
トラックバック
トラックバックURL:
映画、そんなに良かったのか~。かなり原作に忠実、とは聞きましたが。
行ってみようかな。
で、S子は12巻くらいまでしか読んでないので14巻まで「大人買い」したらぜひ貸してください。。。
映画、面白かったですよん。
ぜひ見てみてください♪
マンガ、そろそろ揃うので(笑)、今度貸しますね!
例の場所に預けておきますからъ(`ー゜)