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2024/05/04 09:13 |
不覚ッ_| ̄|○
昨日、といいますか、厳密には一昨日のことになってしまうのですが。
知り合いの方が参加なさっている、京都シンフォニカというオケの演奏会に招待していただきました。

先日も、京都市民管弦楽団の演奏会を堪能させていただき、引き続いてのお誘いに張り切って行って来た筈だったのですが・・・・。

先に懺悔をしておきます(涙)
実は、日曜日の演奏会、三分の一くらい、船漕いじゃいました・・・・・ッ((((゜Д゜;))))
す・・・スミマセン~ッ(⊃д⊂)

日曜日は、朝起きてからちょっと体調が「?」って感じでして。
8時間きちんと睡眠をとったにも拘らず、行きの阪急電車で爆睡。

今出川の駅から会場までの道のりも、うだるような暑さの相乗効果か、「死、死ぬ・・・・・(;´д⊂)」というバテ振り。

着席したときにも、「今日は持たないかも・・・・・」と嫌な予感。
開演までの十分ほども、客席でボーっとしてました。

さて、二時に開演です。
しかし、二時になってもオケの皆さんは舞台に現われません。

「?」と思っていると。
イキナリスーツ姿の男の人がマイクを持って現われました。

この日の指揮者の茂木大輔氏です。

この茂木さん、知る人ぞ知る有名人です。
現在もN響でオーボエの首席奏者として活躍なさっているので、日曜夜九時から教育テレビで放送されている「N響アワー」をご覧いただければ、お顔を拝見することも出来る方です。

が、茂木さんを一躍有名にしたのは、新潮文庫から出ている『オーケストラ楽器別人間学』でしょう。
この本、どんなタイプの人間が、どんなタイプの楽器をしているのかを独断と偏見タップリに、面白おかしく綴っています。
後半の、この有名人がこの楽器を演奏したら・・・?という主旨の企画は、正直冗長な感じがして「もういいよ・・・」と思ってしまうのですが(´Д`;)ヾ
マンガの『のだめカンタービレ』の原作者の二ノ宮知子さんが、キャラクター造形の際に参考にされたということで、更に売れたみたいです。

そしてさらに、そののだめ繋がりで、ドラマ版ののだめでも、クラシック音楽の監修などをなさっており、最近はのだめで出てきた音楽を紹介するという企画コンサートも精力的にこなされています。

その茂木さんが、今回の京都シンフォニカ定期演奏会の指揮をなさっていたんですね~。
(いや、モチロン事前に知ってましたけど)

お写真は、結構前のものを使用されているのか(笑)、実際の茂木さんは白髪交じりでしたが、貫禄のあるステキなオジサマでした♪
ボソボソという感じで話されるのですが、やはり喋ること自体に慣れていらっしゃるようで、随所に笑いを盛り込みながら、演奏曲について説明してくださいました。

さてこの日の演目はといいますと。

ベートーベン 交響曲第6番「田園」

ベートーベン 「レオノーレ」序曲 第3番

ハイドン 交響曲60番「粗忽者」

何と交響曲2曲という大盤振る舞いですッ!!

残念ながら、ハイドンの60番は聞いたことないんですが、ベートベンはどちらも超有名な曲。しかも「レオノーレ」は、京都市民管の時にも演奏された曲です(笑)

さて、茂木さんの「「田園」は55分もあるので皆さんしんどいでしょうが、やってる我々もしんどいんです」という言葉で笑いに包まれた後、演奏が始まりました。

この「田園」は、茂木さんのお話にもありましたが、ベートーベンの交響曲の中で、唯一作曲者自身が名づけた標題と五つの楽章を持つ、変則的な交響曲です。

普通交響曲というのは、「速→遅→三拍子→速」というテンポの四つの楽章で構成されます。
ところが、ベートーベンが「田園」を作曲した当時は、5楽章の交響曲が流行っていたとかで、作品は残っていないのですが、たくさんの五楽章形式の交響曲が作られたそうです。

第一楽章は「田舎に着いたときの愉快な感情の目覚め」(人によって訳は異なります)。
誰もが聴いたことのある、非常に有名な主題から始まります。
私も、のどかなこのメロディーが大好きです。

が、しかし。
第2楽章「小川のほとりの情景」にはいると、第一楽章よりもさらにノンビリとしたメロディーが、恐ろしいまでの眠気を誘います・・・((((゜Д゜;))))
もう、夢の中に音楽が鳴り響いて、ハッキリ言って文字通り夢見心地の中で聴いてました・・・・_| ̄|○
スミマセン(涙)

第三楽章は、完全に睡魔との闘い・・・・。
前の方で聴いていたので、目を開けなきゃッ!!と格闘するもむなしく。

そして、この辺りで聴衆が眠るであろうということを予期していたわけではないでしょうが、ベートーベンは第四楽章に凄まじい音楽を作ったのです。

第四楽章「雷雨、嵐」(笑)
ティンパニ、トロンボーン、そして超高音のピッコロが地響きを立てんばかりに鳴り響きます。
ビックーンっと半分飛び上がって目が覚めました・・・・・ハハハ_| ̄|○

ところが第5楽章、これも嵐の後の静けさって感じで、全体的に穏やかなんですね~。
ここは頑張って起きていたのですが、起きているのに精一杯・・・・。

演奏は本当に美しく、意識のあるときには本当に「寝たらモッタイナイ!!!頑張って起きるんだ~!!」と自らを鼓舞していたのですが、この日は前述の通り演奏が始まる前から眠かった・・・・(涙)
ハッキリ言って、誰の演奏でも落ちていたと思います・・・・。
(実は私、演奏会の日に調子が悪くて、やっぱり途中で寝てしまったことが一回ありまして・・・。金聖響さん指揮の関西フィルだったかな・・・モーツァルトのプラハだったような(;´д⊂))


ここで休憩です。
焼け石に水かな、とも思いましたが、コーヒーを飲むことに。
と思ったら、売店にコーヒーがなくΣ(゜д゜|||)、仕方無しにリンゴジュースをチョイス(笑)

喫煙所に行くと、オジサマたちの集団に遭遇。
会話に耳を済ませていると。
「一番前やからなぁ。寝られへんのや
「寝るとイビキかくから怖くて寝られへん。『ウゴッ』とか言って、自分のイビキで目が覚めるンや
「田園はいい気持になって寝てまうなぁ」
などなど、皆さん睡魔と闘っていらしたようで・・・・・(笑)

まあ、隣のオバサンも寝てたし、しかもプログラムを持ったまま、顔に手をパシーンとか当てて、メガネ落としてたし・・・・(笑)

私だけではなかったことに、ちょっとホっ・・・・・。
(でも、体調が普通だったら、私は絶対寝てません!断言できますッ!!!


休憩開けは「レオノーレ」でした。
この曲は、大して長い曲ではないというのもありますが、ちゃんと起きて聴いてました(汗)

いや~、唯一最後まで起きてたからって言うわけでは決してなく、「レオノーレ」、すんごく良かったです!!!
バンダのトランペットのファンファーレの聴こえ方も、遠く、でもハッキリとしていて設定にピッタリだったし。
ファゴットの方の熱演に目が離せなかったし。
(こんなこといったらアレですが、前回よりもさらに良かったかと・・・・・)

何より、オペラの序曲として大切な、「これから始まるんだよ~」というワクワク感に溢れた、とても気分の高揚するレオノーレでしたッ!!

最後はハイドン。
ハイドンの交響曲は104曲もあるんですが、私は生で聴くのは初めてでした。
協奏曲とかなら何度か聴いたことがあったんですが。

「粗忽者」も6楽章もある変則的な交響曲で、やはりハイドン自身の命名だそうです。

途中、指揮者の茂木さんが客席の方を向き、「まだまだなっとらん」とか「まあ、OKかな」といった素振りをするとか、演奏を止めて調弦しなおすなんて演出のある、大変に見ても楽しめる曲でした。
(もともとそういう趣向の含まれた曲です。)

が、ここでも4楽章の途中と5楽章、落ちてました(涙)
せっかく初めて聴く曲だったのにッ!!!
しかも、こんな面白さ、CDで聴いてるだけじゃ、絶対に分からないのにッ!!!

・・・・・・・・もう大後悔です_| ̄|○


さて、そんな自己嫌悪に陥っている中、とうとうアンコールの時間になってしまいました。

事前に知り合いの方から、「アンコールは2曲。のだめ関連の曲やで~」とお聞きしていたのですが。

茂木さんは「アンコールに第九を考えたのですが、予算の関係で諦めました。125分のアンコールってすごいと思ったんですけどね」というネタを振りつつ、一曲目がベートーベンの歌劇「フィデリオ」より、「兵隊の行進曲」であることを明かされました。
(「レオノーレ」は、この「フィデリオ」という歌劇の序曲です)。

「のだめにこんな曲出てないぞ????」
かなり演奏されること自体珍しい曲だったんじゃないかと思うのですが。
イキナリ知り合いの方に担がれていたことを知りました(笑)

行進曲というだけあって、切れのいいテンポなのですが、その中にオモチャの兵隊のような雰囲気も併せ持つ、可愛らしい曲でした。

そして二曲目。
コチラは何の解説もなしに始まりました。
とても聞き覚えのあるメロディーです。

そう、ドラマ版のだめのオープニングにも使用された、ベートーベン交響曲第7番第一楽章でした。
(もちろんアンコール用なので、冒頭部と最終部を直結させた縮小版でしたが)。

茂木さんは、あちこちののだめイベントで7番を指揮し尽くしていらっしゃるせいか、今回は「7番は飽きたから6番で」という経緯もあったようなのですが(といっても、その知り合いの方から聞いた話なので、ひょっとしたら私が担がれているだけかもしれません・・・・(´Д`;)ヾ)、やはりツボを外すことなく、サービスしてくださる辺り、分かっていらっしゃいます(笑)

観客はやんややんやの大喝采。
この7番、たとえのだめで使用されていなくても、本当に高揚感に溢れる楽しくなれる音楽ですからね~♪
私はクライバー指揮のものなどを持っていますが、本当に素晴しい曲です!

会場一杯の手拍子に乗って、大盛況のうちに幕は下りました。



さて、どこへ寄る体力もなく、フラフラのまま電車に乗りました。
帰りの特急は、気付けば口を開けたまま爆睡
みっともない寝顔を晒して帰って来てしまったのでした・・・・・_| ̄|○

家に帰ってからもフラフラで、かろうじて晩御飯は作ったのですが、何をする気力もなく、世界陸上を見ながらウトウトしてました。
で、結局11時には就寝(笑)

行きも帰りもコンサート中も、帰ってからも、あんなに寝ていたのに

爆睡でしたΣ(゜д゜|||)

ああああああああ・・・・・・・・招待してくださったのにぃぃぃぃぃぃぃ(涙)
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2007/08/28 02:53 | Comments(1) | TrackBack() | 音楽

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コメント

paraporocelloです。

お暑い中、遠路はるばるお越しいただき、ありがとうございました。都合がつかないかもとお伺いしておりましたので、お顔を拝見いたしました時はとてもうれしかったです。
舞台から見ておりましても、寝てるお客さんはよくわかります。こっくりこっくりしていらっしゃる方が多いと「ああ、今日の演奏は退屈なんだなあ」なんて思ってしまい、弾きながらへこむことも多々あります。
しかし、先日の演奏会は、とても気分良く弾くことができました。paraporocelloのまわりではハイドンの評判がよかったようですが、「田園」がとてもよかったです。弾いていてあんなに幸福感に浸れる曲は、そうはありません。
爆睡してしまったことはそう気になさらず、またの機会に(ハイドンの60番を聴く機会はそうは無いでしょうが)楽しんでください。
ご来場有難うございました。
posted by paraporocelloat 2007/08/28 07:05 [ コメントを修正する ]
Re:無題
こんばんは。
コメントありがとうございます!

ご招待いただきましてありがとうございました。・・・・落ちてしまってスミマセン(涙)

貴重なハイドンだったのに、本当に悔しいです(TдT)

今回のコンサートについては、自業自得とはいえ、感想をどう書いてもとってつけたようにしか見えないかもしれない、と本当に申し訳ないのですが、でも本当に美しい音色でした!

やはり体調の悪さは夏バテが原因だったようです・・・_| ̄|○
次回は、万全の体調でうかがいますので、またぜひお誘い下さいッ!!!
2007/08/30 01:05

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