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2025/03/10 22:07 |
高本一郎さんのコンサートレポート part2

さて、第一部が終了して休憩タイムです。
高本嫁サマ(←ちょっと(!?)天然でカワイイ方です)とちょこっと立ち話。

嫁サマ:「昨日ね、ブログのリンクのこと話したんだけどね・・・。ブログって言葉は覚えててね、で、ブログって知ってる?って聞いたら『当たり前だッ』って言われちゃった・・・」
私:(そりゃそうだ・・・・(;゜ロ゜)。しかも「ブログって言葉」って・・・・・)←心の声
嫁サマ:「でも、リンクが出てこなくてインサイドとか言っちゃった・・・」
私:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・((((゜Д゜;))))」
嫁サマ:「でもそれで分かったみたいで、『聞いてくれるまでもなくOK~!』って言ってたよー」

「インサイド」=「リンク」と瞬時に理解できるなんて、さすがに夫婦!(笑)

その直後、一郎さん(←ここでは嫁サマと分かりやすいように、下のお名前で失礼します)とも何とすれ違いましてッ!
明らかにお忙しそうだったにも拘らず、浮かれた私はつい声をおかけしてしまいました・・・(⊃д⊂)

私:「リンクの件、ありがとうございますー。何か、インサイドって言ってはったみたいですけど・・・」
一郎さん:「あぁ、ほっといて~(笑)リンク全然OKですよー」

嫁サマ、「ほっといて~」とか言われてましたけど・・・(笑)

と、まあそれはさておき(笑)、ご本人にご快諾を頂きましたので、今日から高本一郎さんのサイトにもリンク開通してます!!
ありがとうございます~。皆さんも一度遊びに行ってみてください♪


休憩終了後は、「光と影-イタリア」と題された第二部の開始です。

今度はリュートを二本持ってのご登場です!!
高本さん:「今日使うリュートは、何と弦が19本あるものでして」
会場:「ほぉ~・・・」
高本さん:「合わせて38本、先ほどの休憩時間に調弦していたので、少し遅れてしまいました」

す・・・すみません(⊃д⊂)
長引いてしまったうち、少なくとも20秒(←セコく見積もってみました・・・)お引止めした私のせいです・・・・_| ̄|○

リュートは高本さんのご本職で、出されているCDもリュートによる楽曲が収められたものです。
リュートは、大きなやや長細いカボチャを縦割りにしたような胴体に、太いネックがついている楽器で、ネックの上部三分の一ほどが、直角に折れ曲がっているのが特徴です。
最高音のみ弦が一本で、他は同じ音に二本一組で弦が張られているそうで、常に二本ずつ押さえたり弾いたりして演奏するそうです。

先ほどのヴィウエラちゃんと比較すると、より可憐な響きがします(←あくまで私の主観です;)

まずは二本のうち、どちらかといえば素朴な響きのする方のリュートで、小品5曲が演奏されました。

「ファンタジア」:ミラノ作曲 1536年
「白い花」:作者不詳
「シチリアーナ」:作者不詳
「漁師の歌が聞こえる」:ボローノ作曲 1536年
「ヴェネツィアのパドゥアーナ」:カピローラ作曲 1517年

「ファンタジア」も当時のヒット曲だそうで、今の私たちにとってのJ-POPのような位置づけだったという事なんでしょうかねぇ・・・・。
でもやはり、宮廷のサロンなんかで演奏されていたというだけあって、そこはかとない気品が感じられるのです。
が、高本さん曰く、

「当時は食後の歓談時のBGMのようなものでしたから、こんなに静かに聴いていただける現代の演奏家である事に幸せを感じます

ヒット曲=そのうち廃れる→新しい曲が出来る(以下繰り返し)
つまり想像するに、これらの曲も作られた当時はいわば(言葉は悪いですが)使い捨てみたいな扱いで、あくまでBGM、真剣に聴き入るために作られた音楽ではなかったということのようです。
とはいうものの、こんな曲が次々と作られていたんですから、ある意味、優雅な時代ですよね~・・・

「白い花」「シチリアーナ」は、高本さんのCDにも収録されている曲です。
「シチリアーナ」はCMにも使われていたそうで、今日の演奏曲の中ではもっとも有名なものです。
まさに「どこかで聴いたような懐かしい曲」です。

ちなみに、作曲年代を見て気付かれた方もいらっしゃるかと思いますが、リュートの中心レパートリーは(一部ヴィウエラちゃんも)音楽の父といわれるバッハよりも全然古くて、1200年代~バッハの死後しばらく(1780年辺りまで)の期間に作られたものだそうで。
私たちがイメージするクラシック音楽は、1600年代半ばのヴィヴァルディやバッハ以降のものですし、演奏される曲も当然そういったものばかりですから、必然的にリュートの音楽は耳新しいもの、つまりは聴いた事のないものになってしまうのです。
私も、バロック以前の音楽となると、高本さんの演奏でしか聴いた事がありません。

「漁師・・・」は、漁師が網を引くときに歌っていた歌を基にした曲とのことで、バックに流れる低音が、確かに「ソレ!1,2,3ッ!!」という掛け声みたいです。(日本語で『イチ、ニイ、サン』って言ってるわけはないんですが・・・(⊃д⊂))

「ヴェネツィア・・・」は、コンコンと流れる運河の上を、水を切って進むゴンドラのイメージなんでしょうか。まさに流れるようなメロディが印象的でした。

ここでもう一本のリュートに持ち替えです。
先ほどのリュートと比べると、低音はより響き、高音はより澄んだ、ハッキリした音色のように感じられました。
曲は
「トッカータとヴォルタ」:ミケランジェロ・ガリレイ作曲 1620年

ここで、時代が一気に100年近く新しくなります。バロック初期になるのでしょうか。
作曲者のガリレイは、あの望遠鏡などで有名な、ガリレオ・ガリレイの実弟だそうです。

当時の紳士のたしなみは、
1.リュートが弾けること
2.歌が歌えること
3.詩が書けること
だったそうで、ダ・ヴィンチもリュートの名手だったとか。
ガリレオもリュートを演奏できたと思われるそうで、ガリレイ兄弟も紳士だったんですね!

時代も新しくなると、今までのシンプルな曲調とは異なり、優雅でより気品の感じられる、洗練された音楽になっているのがよく分かります。
また、和音も多いのか、音にも厚みが加わっているようです。

最後の曲は
「ソナタ第9番 ハ短調」:ザンボーニ・ロマーノ作曲 1718年

(自信ないですが、最後のこの曲、一本目のリュートにもう一回持ち替えてらっしゃいましたよね???)

さらに新しくなってバロック全盛時代に突入です!
この頃は、バッハやヘンデルの活躍期と重なっていますね。
ロマーノはリュートのために12曲のソナタを残しているそうです。
貿易商で裕福だった事も関係するのか、優雅な曲調です、との解説でした。

さて、この曲に楽章があるのかは存じませんが、高本さんが休止を入れたところを勝手に楽章の切れ目として感想をば・・・・はは。

この曲もやはり、静かに、周囲の雰囲気にじわじわと溶け込んでいくように始まるのですが、2楽章では歌詞も乗せられるようなキャッチーなメロディラインが現われました。次の3楽章では「哀愁のカサブランカ」という言葉が、頭の中で渦を巻き、4楽章では一転して半音主体のオリエンタル・エキゾチックなメロディで、渦を巻いたクリームの映像が流れるコーヒーのCMにピッタリだ!!と思ってしまいました。

どうも食べ物になぞらえた感想が多いですね・・・。
えぇ、私、実は、最後の二曲あたりは腹の虫との格闘でした・・・・_| ̄|○

そして最後にすばらしいプレゼントが!!
アンコールは何と
ビートルズの「In my life」でした!!

予想を裏切るこの選曲、最後の最後にもまた、新たなリュートの魅力を教えていただきました♪

高本一郎さんのコンサートの素晴しさをお伝えしたつもりが、興奮のあまり、いつもに増して超大巨編になってしまいました・・・・。
最後まで読んでくださった方(いるのかな・・・汗)、本当にお疲れ様です_(._.)_

私の文章は長くて飽き飽きされたかもしれませんが、高本一郎さんの演奏は本当にステキですッ(*'-')
機会があれば、ぜひコンサートに行ってみてください!!

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2007/03/08 02:40 | Comments(2) | TrackBack() | 音楽

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コメント

ほほう、リュートですか。聞いたことあるけど聞いたこと無いですね(意味不明)
弦楽器の音は確かに聞いてて気持ちいいですよね~
しかし自分が今聞いているのはゲームミュージックのみ!
マニアまっしぐらですね!まぁいいんだけど。
でもお勧めは日本ファルコムのイースシリーズ。
今やっているイースオリジンはの音楽は非常に
テンポもよく、カコイイ!(゚∀゚)
一度聞いてみてくださいな~
(ρω*)ノ~マタネー
posted by tomokichiURLat 2007/03/09 01:16 [ コメントを修正する ]
Re:リュート
おぉ、あの長文を読んでいただいたのですね!!
それだけでも大感謝です(笑)
高本さんの素晴しさを広めるという目的があったにもかかわらず、読む気をなくさせてしまうのでは・・・?という長編になってしまったので;
ただ書きたいことが一杯で、どうしてもあれ以上縮められなかった・・ハハ

私も実は、高本さんとお会いするまでリュートって聴いたことがなかったのです。でも、疲れたときとか本当に癒されますので、機会があれば聴いてみてくださいな~。多分、夜寝るときとかにもピッタリです!

イースって面白い?やってみようかなあ・・・
ゲームは音楽も重要ですね!私は未だにDQのテーマを聴くと、思わず涙ぐんでしまいます(笑)
あのワクワク感をそそるようなステキなメロディー♪
東京フィルとかがオーケストラ版出してるから買おうかな(笑)
2007/03/09 01:37
いいですねぇ.
私も先月,アマ・オケのコンサートに行きましたが,結構楽しめましたよ.

ルネサンスやバロック期にもいい曲がたくさんありますよね~.
このころの特徴のひとつである多声音楽(特に,バッハ)をピアノで演奏することは私の目標のひとつでありますが,バイエルをやったくらいではダメですね.難しさの程度が違います.教則本の後ろにシューマンの「小さなカノン」が応用曲のひとつとしてのっているのですが,こんな簡単そうに見えるものですら難しい!
う~ん,まだまだだなぁ...修行が足りん!
posted by 石at 2007/03/09 12:54 [ コメントを修正する ]
Re:コンサート
CDにはCDの良さがありますが、やっぱり生で聴くのは特殊な体験ですよね!私も何度行っても、コンサートって感動します。

私は高本さんの演奏以外で、聴いた事のある古い時代の音楽というと、モンテヴェルディ「聖母マリアの祈り」くらいなんですが、宗教曲のコーラスっていいですねぇ・・・・。モンテヴェルディはもうバロック初期になるんでしょうか??

バッハの曲が目標ですか!ステキです!!
バッハの鍵盤曲って、「右手で丸・左手で四角」を同時に書けないと弾く事ができないような・・・そんなイメージを持ってます(笑)
ぜひ「バッハ・リサイタル」を目標に頑張ってくださ~い♪
2007/03/10 01:18

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