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2024/04/23 19:19 |
5番再び
今日(正確には昨日3日)は、知り合いの方がご夫婦で参加されているオケのコンサートに行って参りました。
京都市民管弦楽団というアマチュアオーケストラです。

場所は京都は北山にある、京都コンサートホール。
私は初めてのホールだったので無事にたどり着けるか心配だったのですが、地下鉄北山駅出口のすぐ横にあり、迷う方が難しいくらいアッサリ到着しました(笑)

まだ新しいホールのようで、とてもキレイで、ホールの天上の照明のデザインも凝ったものでしたが、
(電球切れたときに交換するの大変そうだなぁ)
と、思わずしょうもないことを考えてしまいました・・・_(._.)_

ステージの形状は、シンフォニーホールと同じく、360度客席(舞台後方に客席とパイプオルガンが設置)になっています。

ところで私は開場して15分くらい、つまり開演の45分前に到着したのですが、アマオケをなめていました・・・スミマセン。
もう中央真ん中の音のよい席は、ほぼ埋まっていたのです。
(全席自由でした)

ウロウロしているうちにも、よい席からどんどん埋まってしまいますので、今日は招待してくださった方の晴れ姿をバッチリ観察(!?)することに焦点を定め、舞台から見て左側の三階席に陣取る事にしました。

私の知り合いの方は、ご夫婦揃ってチェロ奏者(・・・カッコイイ(*´Д`*))なので、その位置からだと、ちょうど斜め前からお顔を拝見できると考えたわけです。

ボーっと三階から下を眺めていると、どんどんお客さんの数が増えてきます。
最終的には、大ホールがほぼ満席になっていました。
すごいです!

さて、客席が暗くなるのと入れ替えに、舞台が明るくなりました。
団員の方々が舞台に上がってきます。
舞台の(客席から見て)右側から、ヴィオラを抱えた一団が入場して来ました。

(ん・・・・なぜヴィオラが先??

そう思った瞬間、私は配置を自分で勝手に思い描いていた事に気付きましたΣ(゜д゜|||)
私は弦楽器の並びが、舞台に向かって左から
第一ヴァイオリン・第二ヴァイオリン・チェロ・ヴィオラ
の順で並ぶとばかり思っていたのです。

が、今日の配置は
第一ヴァイオリン・第二ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ
でした・・・・_| ̄|○

(斜め後ろの姿しか見えんッ!!)

そう思うも時既に遅し。
後ろからじっくり眺めさせていただく事にしましたΨ(`∇´)Ψ

オクサマが、とてもシックなロングドレスを着ていらっしゃって、皆さん同じ黒い服装をしているわけですが、その中でもすごく印象的でした~♪

ちなみに弦楽器の配置ですが、上に挙げた配置は比較的新しいパターンだそうで、チェロとヴィオラのどちらを外側にするかは、指揮者の方が決めるそうです。
弦以外の楽器も含め、高音から低音にキレイに並んでいるので、録音などにも適しているというのが、現在の配置の特徴のようです。

一方20世紀に入るまでは、第一ヴァイオリン・チェロ・ヴィオラ・第二ヴァイオリンという順番に配置するのが主流だったようで、これを「対向配置」といいます。
ヴァイオリン同士が向き合う形になるので、音の掛け合いとかに適しているのかもしれませんね。

一曲目は
序曲『レオノーレ』第3番 (ベートーヴェン)

この曲はベートーヴェン唯一の歌劇である『フィデリオ』の序曲です。レオノーレというのはヒロインの名前です。
ベートーヴェンは真面目だったのか(少なくともそんなイメージだけはありますが)、この『フィデリオ』も、何だかお堅い道徳的な内容らしく、モーツアルトの歌劇のように頻繁には上演されていないと思います。
が、この序曲は演奏会の人気レパートリーとして定着しており、私もCDを持っています(・・・持っているはずなんですが、見当たらず(涙)。曲は知っているので、多分どこかに埋もれています。CD整理しよう・・・)

この曲の見せ場(?)は何と言っても、遠くから聞こえるトランペットのファンファーレでしょう。
オーケストラの曲の中には、演出効果を狙って、奏者が舞台の袖や客席から演奏するものがあります。
これを「バンダ」(パンダじゃないですよ・・・スミマセンΣ(゜д゜|||))といいます。

有名なものでは、『幻想交響曲』(ベルリオーズ)の第三楽章で、角笛に見立てられたオーボエが、近く(=舞台上)と遠く(=客席)とで吹き合う箇所があります。

この曲のトランペットは、舞台袖からの演奏です。
今日のプログラムには、この箇所について「最も効果的に、かつ劇場の警備員に取り押さえられることなく演奏する場所を見つけるためにトランペット奏者は苦悩することになります」と説明されていましたが、実はこの『レオノーレ』には面白いエピソードがあります。
恐らくプログラムの表現は、そのエピソードを踏まえた上でのものだと思われます。

ドイツのオケの話です。
バンダとなっていたトランペット奏者のその日の出番は、この『レオノーレ』だけでした。
(客席に出ないから、私服でいいや)
と思った彼は、普段着のまま舞台裏にスタンバイ。
しかし、清掃係に不審者と間違われ、演奏者だといくら言っても聞いてもらえません。
そうこうしている内に、出番になりました。
指揮者が舞台裏のバンダに向かって合図を送りますが、一向にファンファーレは鳴りません。
奏者の彼は、清掃係に羽交い絞めにされていたそうです。

・・・ネタのような気もしますが、どうやら本当の話のようです。
(私がどこかで読んだエピソードは上記のように「清掃係」になっていたように記憶していたのですが、実はパンフレットにあるように「警備員」が正しいかもしれません。最近私の記憶力は当てにならないので(涙))

もちろん今日の奏者の方は、勇ましいファンファーレを響かせた後、最後はキチンとタキシードで出ていらっしゃいましたヽ(´ー`)ノ

2曲目は
『ハンガリー民謡「飛べよ孔雀」による変奏曲』 (コダーイ)

コダーイといえば、『ガランタ舞曲』『ハーリ・ヤーノシュ』などが有名ですが、この曲は知りませんでした。
指揮者の井崎正浩氏が、ハンガリーで活躍されている方なので、その線からの選曲のようです。

印象的なのは随所で響いてくる、木管楽器による「ピロピロピロピロ・・・・」という効果音のようなフレーズ。
音的には、マリオがしっぽマリオになって、空を飛んでる時の音に近いのですが(汗)、孔雀ってあんまり飛ぶイメージの鳥ではないですから、私の勝手な憶測ですが、恐らく「孔雀の助走」だと思いますッ!
(実は主題となっている元の曲は、政治色の強い歌詞が付いている民謡だそうなので、ピロピロ・・にも「孔雀の助走」以上の深い意味があるのだと思います・・・)

そのピロピロピロ・・・なのですが、木管楽器が順にピロピロ・・・していくのですが、特にオーボエのお二人がすごかったです(いや、クラリネットだったかも(汗)。いい加減な記憶ですみません_(._.)_・・・というかクラリネットのような気がしてきました∑(゜△゜;))。
他の楽器は適度な長さのピロピロ・・なのですが、そのお二人だけは地味~に、ずーっとピロピロピロピロ・・・・。
見ている私が、指攣りそうでした(笑)

私は単なる「ど」素人ファンなので、どの辺りが「変奏」なのかはサッパリ分からないのですが(汗)、非常に流麗なメロディーで、
「発情期だからメスを釣る為に翼を開いてます」とか
「敵がいたから威嚇するために翼を開いてます」とか
(・・・・・スミマセン_| ̄|○)
いうような派手な孔雀ではなく、もっと優雅に舞っているような孔雀をイメージさせられる曲でした(私の解釈では助走もしてますが・・・)

休憩を挟んで最後がメインの
『交響曲第5番』 (ショスタコーヴィチ)
です。

この曲は4月に大阪フィルの定期演奏会でも聴いたのですが、私の好きな曲の一つです。
社会主義下のソ連で作曲されたものですから、色々と政治的な意味合いも複雑に絡んでいる曲なのですが、敢えて一言で申しますと(怒られるかもしれないけど・・・)「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌のような曲ですッ!
(・・・・言い切っちゃったけどいいんだろうかΣ(゜д゜|||))


勇ましく、低音とパーカッションが印象的な曲なのですが、中間には祈りのような静かな楽章も入り、最後はまた派手にドカンと締める、という聴いていて非常に面白い曲です。

市民管の演奏は、知り合いのチェロ氏が散々「下手やで~。演奏中もウォークマン聴いとき」とか、「大フィル聴いたんやったら、ウチは来んほうがええで~」とか、(私、招待してもらったんだよな???)と思ってしまうくらいにこき下ろしていらっしゃったので(笑)、正直グダグダなのかと思っていたのですが・・・・にゃはは(汗)

ちょこっと「ドキッ」とスリルを味わえたところもありましたが(;゜д゜)、指揮者の伊崎氏の下、一つにまとまっていて、皆さんすごく楽しんで演奏してらっしゃるなぁ、という雰囲気が伝わってくる、とても素晴しい演奏でした。

特に、2曲目もそうでしたが、木管の皆さんが本当に素晴しかったです!
あと、細腕で2曲演奏し終えた女性ティンパニ奏者の方も!
(女性比率がこんなに高いパーカッションの演奏は初めてでした)

そして注目のチェロ御夫妻ですが、すごくフツーに難なく演奏されているように(斜め後ろからは)拝見いたしました。
私は、ハンサムなオクサマのファンなので、オクサマがかっこよく演奏されている姿にはウットリしていたのですが、いつも私をイジッてくださるチェロ氏には、何かハプニングが起こって欲しかったですΨ(`∇´)Ψ←嘘です・・・・スミマセン。

アンコールは
組曲『仮面舞踏会』より「マズルカ」 (ハチャトゥリアン)

私はこの曲は聴いた事が無かったので、演奏会終了後、チェロ氏に「アンコールのワルツはなんて曲ですか?」とメールで聞いて教えてもらいました。
三拍子=ワルツと連想してしまう辺り、まだまだ「ど」素人です・・・_| ̄|○

タイトルからお分かりのように、ワルツではなく「マズルカ」です。
どちらも同じ3拍子の舞踏曲なのですが、マズルカはポーランドの舞踊で、二拍目または三拍目にアクセントがあります(らしいです)。

ちなみにハチャトゥリアンは『ガイーヌ』(中でも「剣の舞」が有名ですね!)くらいしか知らんぞ、と思っていたのに、ウチには『仮面舞踏会』の中の一曲「ワルツ」の入ったCDがありました・・・。
ホント、記憶力がなくなりました(涙)

最後に完全に私信ですが・・。チェロ御夫妻サマ。
本当にステキな演奏会だったので、次回の定期も馳せ参じたいと思います!
お招きありがとうございました♪

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2007/06/04 02:31 | Comments(1) | TrackBack() | 音楽

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コメント

paraporocelloです。

昨日は遠路はるばるご来場いただき、ありがとうございました。お楽しみいただけたようで、私もうれしいです。
市民管は特に指揮者の希望がない限りチェロが外側で演奏しているようです。今後のご参考に。
アンコールのマズルカは、昨日の演奏ですと「ブンチャッチャ、ブンチャッチャ」という感じでしたので、ワルツと思っても仕方のないところ。演奏の稚拙さを反省いたします。
個人的には大きなポカをやっておりますが、気づかれなかったとしたら「しめしめ」です。これに懲りず、今後もよろしくお願いいたします。
posted by paraporocelloat 2007/06/04 08:02 [ コメントを修正する ]
Re:ありがとうございました
こんばんは!
昨日はお招き頂きありがとうございました~♪
とても楽しませていただきました!

アンコールのマズルカですが、単に私が「三拍子だからワルツ」と短絡思考してしまっただけで・・・二拍目にアクセントがあるなぁ、と耳ではちゃんと聴いてました。
・・・頭がついていってなかっただけです(涙)

次回からの席取りはバッチリですッ!

ポカに気付けなかったのが残念です・・・(笑)
2007/06/05 00:59

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