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2025/07/20 08:07 |
少女マンガは面白い
久々の本、というかマンガの話題です。

先日、『戦後少女マンガ史』米沢嘉博著(ちくま文庫)というものを読みました。
もともと1980年頃に出版された本らしく、今回27年ぶりくらいに、ちくま文庫から再発刊されたようです。
筆者の米沢氏は、昨秋急逝されてしまったのですが、「コミックマーケット(略称コミケ)」という同人誌の即売などで有名な、巨大イベントを運営されていた方だそうです。

この本は、少女マンガが、まだ漫画の体裁をとる前の、明治期の少女雑誌の記述から始まり、最終的には1980年までの少女マンガまでが網羅された、通史の形態をとる、唯一の著作だそうです。

出てくる漫画のタイトルを見るだけでも、「よくこんなもん調べたなぁ・・・・」と、ただただ頭が下がるばかり。
米沢氏が触れなければ、そのまま時の彼方に置いていかれてしまったであろうと思われる、聞いたこともないようなタイトルがズラッと並びます。

「知らないタイトルばっかりじゃ、面白くないんじゃない?」
そう思われる方も多いかと思います。
もちろん私も、「う~ん、買ったはいいが、ほとんど知らん漫画しか載っとらん・・・」と思ったのですが、読み始めてみると、コレが面白いのです。

少女マンガの黎明期には、手塚治虫を始め、白土三平や横山光輝、赤塚富士夫、石森章太郎といった、すごい顔ぶれが少女マンガ界をリードしていたということが、まず最初の「へぇ~」。
(言われてみれば、手塚治虫では『リボンの騎士』、横山光輝では『魔法使いサリー』なんかが有名ですね。)

次の「へぇ~」は、少女マンガの作風やテーマの変化でした。

当初は母と子の愛Σ(゜д゜|||)が核となるテーマであったのが、時代が進むに従い、友情が取り上げられ、さらには外国への憧れから、ホームコメディやバレエ漫画が登場。
日本が一億総中流時代になると、貧乏が姿を消したのと引き換えに、誰もが学校へ通うようになった時代背景を映し出すように、学園が舞台に使われるようになります。

そして、黎明期には母と子の涙の再会こそが「幸せ」であった少女マンガは、少女達が物質的に恵まれるようになってきた昭和40年辺りから、その「幸せ」を恋の成就に求めるようになっていったのだそうです。

やっぱりマンガって、世相を反映しているんだなぁと本当に納得。

しかし、1980年頃のマンガって、私はほとんど読んだことがないんですよね。
私がマンガを読み始めたのって、85年頃だったと思います。
もっと知っているマンガがあれば、より楽しめたのかなと残念ですが、逆に、この本によって「やっぱり読んでみよう」と思ったマンガがいくつかあったわけでして。


今日ご紹介するのは、『ポーの一族』萩尾望都著(小学館文庫)。

少女マンガ史上の最高傑作と名高い、さすがに私も当然その存在は知っていたマンガです。

バンパネラ(いわゆる吸血鬼『バンパイア』のことです。萩尾氏が間違えて使ってしまったのが、定着してしまったということみたいです)である「ポー一族」の一人、「エドガー」という少年を中心とする、1740年から1976年までの、約200年間にもわたる、壮大な物語です。

このマンガの存在を知ってから、本当に大分経ちますが(汗)、そして何度も何度も読もうと思っていたのですが、ようやく読みました(´Д`;)ヾ

実は、単行本で多分第一巻だけは、大昔に読んだことがあったと思うのですが、今回読んでみて、主要キャラの一人である、エドガーの妹「メリーベル」が、イキナリ最初に死んだ(というかバンパネラなので『消滅』。銀の杭や銀の銃弾で撃たれると、一瞬にして灰のようになって消えてしまうのです)ことに面食らってしまい・・・・。

「メリーベルってこんなに早く死んだっけ????」

しかし、私の記憶違いではなかったようで、今回読んだのは、マンガ文庫だったのですが、単行本と文庫とでは話の収録順が異なっていたのですね~。

メリーベルの死が当初の並びで置かれていたなら、一見幸せそうな姿から、「永遠の少女」というメリーベルの儚げな美少女振りが、まず読者の心に残ったでしょうし、私の読んだマンガ文庫の並びであれば、もう存在しない、エドガーの愛する只一人の少女であるという面がクローズアップされることになります。

どの話から読んでも楽しめる、多面的で計算しつくされた物語でもあるわけです。

また、いくつかのサイトにありますが、物語の年表を書けてしまうという緻密な構成にも、思わず感動。

しかしこのマンガの魅力は、しっかりとした時代考証に裏打ちされた、緻密な構成だけではなく、「バンパネラ」という、「時の止まってしまった」悲劇を生きるしかない一族の悲哀・苦悩を浮かび上がらせた点にあります。

バンパネラに血を吸われると、その人物もバンパネラになってしまう、というのは他の吸血鬼を扱った作品でも共通のモチーフですが、ポーの一族の新しさの一つは、吸血鬼が成人男性であるという従来のイメージを突き破り、10代の少年少女をその主人公に据え、周囲の人間が老いて死んでゆくのとは対照的に、いつまでも少年のままあり続ける姿を強烈に描いたことにあったのではと思います。

永遠の少年というのは、『ピーターパン』などに代表されるように、ある面では非常に憧れの対象となるわけですが、永遠の少年であり続けなければならないエドガーは、孤独を抱え込み、「死んでも形の残らない」自分、「人間でない」自分、「人間を狩らなければ生きていけない」自分、「何も生み出すことの出来ない」自分、そういった自分が何のために存在するのかを苦悩します。

それでもまだ、メリーベルがいた時には、妹を守るためという意義がありました。
しかし彼女が消滅してしまったとき、エドガーは完全な孤独と対峙することになります。
時を止めてしまったエドガーには、「時間が解決してくれる」ことなど存在しないのです。

エドガー自身、生まれついてのバンパネラではありません。
ですから、まだ人間でいた頃=明日を信じられた頃、を求めずにはいられません。
その頃の記憶は、妹のメリーベルもまた人間であった頃の、幸せな記憶です。

しかし、「ポーの一族」には、バンパネラと化してしまった存在が、もとの人間の姿に戻れる、なんていう都合のよい設定はありません。
バンパネラとなった存在には、永遠にさまよい続けるか、跡形もなく消滅してしまうか、そのどちらかしか残されていないのです。

「年をとらずに生きていけたら・・・・」、思いの深浅はあれ、誰しもが一度は考えることだと思います。
しかし、年をとらないということは、すなわち「生きていない」ということ
バンパネラたちは、鏡に映らず、体温も脈もありません。

そして「生きていない」「時の止まってしまった」孤独から逃れるために人と関わっても、当然同じ時を共有することは出来ず、またバンパネラであることがばれれば、異端視され、殺されてしまう可能性すら否定できません。

「人間でない」自分を、受け入れるしかなかったエドガーの苦悩と諦念は、涙なくしては読めません。
(いや、私は涙は流さなかったんですが・・・・・。でも心の中では泣きましたΣ(゜д゜|||)

「生と死」ってなんだろう、「時」ってなんだろう、そんな深いテーマについて考えさせてくれるマンガでした。

初出は1972年ということで、私の生まれる前に世に出ていたマンガであるにも拘らず、全く古さを感じさせないことにも驚かずにはいられませんでした。

やっぱり名作といわれるマンガは、機会を見つけて読んでみよう!と思った今日この頃なのでした。

次は『ファラオの墓』『王家の紋章』あたりかなぁ・・・・・。
でも『王家の紋章』って、連載30年、未だに続いてるんですよね。
そういや、『ガラスの仮面』(これは一応読んでます)も、30年以上続いてますね・・・。
・・・・・・完結するのか、それ自体が心配です(´Д`;)ヾ
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2007/08/30 02:48 | Comments(0) | TrackBack() | コミック・漫画・アニメ
不覚ッ_| ̄|○
昨日、といいますか、厳密には一昨日のことになってしまうのですが。
知り合いの方が参加なさっている、京都シンフォニカというオケの演奏会に招待していただきました。

先日も、京都市民管弦楽団の演奏会を堪能させていただき、引き続いてのお誘いに張り切って行って来た筈だったのですが・・・・。

先に懺悔をしておきます(涙)
実は、日曜日の演奏会、三分の一くらい、船漕いじゃいました・・・・・ッ((((゜Д゜;))))
す・・・スミマセン~ッ(⊃д⊂)

日曜日は、朝起きてからちょっと体調が「?」って感じでして。
8時間きちんと睡眠をとったにも拘らず、行きの阪急電車で爆睡。

今出川の駅から会場までの道のりも、うだるような暑さの相乗効果か、「死、死ぬ・・・・・(;´д⊂)」というバテ振り。

着席したときにも、「今日は持たないかも・・・・・」と嫌な予感。
開演までの十分ほども、客席でボーっとしてました。

さて、二時に開演です。
しかし、二時になってもオケの皆さんは舞台に現われません。

「?」と思っていると。
イキナリスーツ姿の男の人がマイクを持って現われました。

この日の指揮者の茂木大輔氏です。

この茂木さん、知る人ぞ知る有名人です。
現在もN響でオーボエの首席奏者として活躍なさっているので、日曜夜九時から教育テレビで放送されている「N響アワー」をご覧いただければ、お顔を拝見することも出来る方です。

が、茂木さんを一躍有名にしたのは、新潮文庫から出ている『オーケストラ楽器別人間学』でしょう。
この本、どんなタイプの人間が、どんなタイプの楽器をしているのかを独断と偏見タップリに、面白おかしく綴っています。
後半の、この有名人がこの楽器を演奏したら・・・?という主旨の企画は、正直冗長な感じがして「もういいよ・・・」と思ってしまうのですが(´Д`;)ヾ
マンガの『のだめカンタービレ』の原作者の二ノ宮知子さんが、キャラクター造形の際に参考にされたということで、更に売れたみたいです。

そしてさらに、そののだめ繋がりで、ドラマ版ののだめでも、クラシック音楽の監修などをなさっており、最近はのだめで出てきた音楽を紹介するという企画コンサートも精力的にこなされています。

その茂木さんが、今回の京都シンフォニカ定期演奏会の指揮をなさっていたんですね~。
(いや、モチロン事前に知ってましたけど)

お写真は、結構前のものを使用されているのか(笑)、実際の茂木さんは白髪交じりでしたが、貫禄のあるステキなオジサマでした♪
ボソボソという感じで話されるのですが、やはり喋ること自体に慣れていらっしゃるようで、随所に笑いを盛り込みながら、演奏曲について説明してくださいました。

さてこの日の演目はといいますと。

ベートーベン 交響曲第6番「田園」

ベートーベン 「レオノーレ」序曲 第3番

ハイドン 交響曲60番「粗忽者」

何と交響曲2曲という大盤振る舞いですッ!!

残念ながら、ハイドンの60番は聞いたことないんですが、ベートベンはどちらも超有名な曲。しかも「レオノーレ」は、京都市民管の時にも演奏された曲です(笑)

さて、茂木さんの「「田園」は55分もあるので皆さんしんどいでしょうが、やってる我々もしんどいんです」という言葉で笑いに包まれた後、演奏が始まりました。

この「田園」は、茂木さんのお話にもありましたが、ベートーベンの交響曲の中で、唯一作曲者自身が名づけた標題と五つの楽章を持つ、変則的な交響曲です。

普通交響曲というのは、「速→遅→三拍子→速」というテンポの四つの楽章で構成されます。
ところが、ベートーベンが「田園」を作曲した当時は、5楽章の交響曲が流行っていたとかで、作品は残っていないのですが、たくさんの五楽章形式の交響曲が作られたそうです。

第一楽章は「田舎に着いたときの愉快な感情の目覚め」(人によって訳は異なります)。
誰もが聴いたことのある、非常に有名な主題から始まります。
私も、のどかなこのメロディーが大好きです。

が、しかし。
第2楽章「小川のほとりの情景」にはいると、第一楽章よりもさらにノンビリとしたメロディーが、恐ろしいまでの眠気を誘います・・・((((゜Д゜;))))
もう、夢の中に音楽が鳴り響いて、ハッキリ言って文字通り夢見心地の中で聴いてました・・・・_| ̄|○
スミマセン(涙)

第三楽章は、完全に睡魔との闘い・・・・。
前の方で聴いていたので、目を開けなきゃッ!!と格闘するもむなしく。

そして、この辺りで聴衆が眠るであろうということを予期していたわけではないでしょうが、ベートーベンは第四楽章に凄まじい音楽を作ったのです。

第四楽章「雷雨、嵐」(笑)
ティンパニ、トロンボーン、そして超高音のピッコロが地響きを立てんばかりに鳴り響きます。
ビックーンっと半分飛び上がって目が覚めました・・・・・ハハハ_| ̄|○

ところが第5楽章、これも嵐の後の静けさって感じで、全体的に穏やかなんですね~。
ここは頑張って起きていたのですが、起きているのに精一杯・・・・。

演奏は本当に美しく、意識のあるときには本当に「寝たらモッタイナイ!!!頑張って起きるんだ~!!」と自らを鼓舞していたのですが、この日は前述の通り演奏が始まる前から眠かった・・・・(涙)
ハッキリ言って、誰の演奏でも落ちていたと思います・・・・。
(実は私、演奏会の日に調子が悪くて、やっぱり途中で寝てしまったことが一回ありまして・・・。金聖響さん指揮の関西フィルだったかな・・・モーツァルトのプラハだったような(;´д⊂))


ここで休憩です。
焼け石に水かな、とも思いましたが、コーヒーを飲むことに。
と思ったら、売店にコーヒーがなくΣ(゜д゜|||)、仕方無しにリンゴジュースをチョイス(笑)

喫煙所に行くと、オジサマたちの集団に遭遇。
会話に耳を済ませていると。
「一番前やからなぁ。寝られへんのや
「寝るとイビキかくから怖くて寝られへん。『ウゴッ』とか言って、自分のイビキで目が覚めるンや
「田園はいい気持になって寝てまうなぁ」
などなど、皆さん睡魔と闘っていらしたようで・・・・・(笑)

まあ、隣のオバサンも寝てたし、しかもプログラムを持ったまま、顔に手をパシーンとか当てて、メガネ落としてたし・・・・(笑)

私だけではなかったことに、ちょっとホっ・・・・・。
(でも、体調が普通だったら、私は絶対寝てません!断言できますッ!!!


休憩開けは「レオノーレ」でした。
この曲は、大して長い曲ではないというのもありますが、ちゃんと起きて聴いてました(汗)

いや~、唯一最後まで起きてたからって言うわけでは決してなく、「レオノーレ」、すんごく良かったです!!!
バンダのトランペットのファンファーレの聴こえ方も、遠く、でもハッキリとしていて設定にピッタリだったし。
ファゴットの方の熱演に目が離せなかったし。
(こんなこといったらアレですが、前回よりもさらに良かったかと・・・・・)

何より、オペラの序曲として大切な、「これから始まるんだよ~」というワクワク感に溢れた、とても気分の高揚するレオノーレでしたッ!!

最後はハイドン。
ハイドンの交響曲は104曲もあるんですが、私は生で聴くのは初めてでした。
協奏曲とかなら何度か聴いたことがあったんですが。

「粗忽者」も6楽章もある変則的な交響曲で、やはりハイドン自身の命名だそうです。

途中、指揮者の茂木さんが客席の方を向き、「まだまだなっとらん」とか「まあ、OKかな」といった素振りをするとか、演奏を止めて調弦しなおすなんて演出のある、大変に見ても楽しめる曲でした。
(もともとそういう趣向の含まれた曲です。)

が、ここでも4楽章の途中と5楽章、落ちてました(涙)
せっかく初めて聴く曲だったのにッ!!!
しかも、こんな面白さ、CDで聴いてるだけじゃ、絶対に分からないのにッ!!!

・・・・・・・・もう大後悔です_| ̄|○


さて、そんな自己嫌悪に陥っている中、とうとうアンコールの時間になってしまいました。

事前に知り合いの方から、「アンコールは2曲。のだめ関連の曲やで~」とお聞きしていたのですが。

茂木さんは「アンコールに第九を考えたのですが、予算の関係で諦めました。125分のアンコールってすごいと思ったんですけどね」というネタを振りつつ、一曲目がベートーベンの歌劇「フィデリオ」より、「兵隊の行進曲」であることを明かされました。
(「レオノーレ」は、この「フィデリオ」という歌劇の序曲です)。

「のだめにこんな曲出てないぞ????」
かなり演奏されること自体珍しい曲だったんじゃないかと思うのですが。
イキナリ知り合いの方に担がれていたことを知りました(笑)

行進曲というだけあって、切れのいいテンポなのですが、その中にオモチャの兵隊のような雰囲気も併せ持つ、可愛らしい曲でした。

そして二曲目。
コチラは何の解説もなしに始まりました。
とても聞き覚えのあるメロディーです。

そう、ドラマ版のだめのオープニングにも使用された、ベートーベン交響曲第7番第一楽章でした。
(もちろんアンコール用なので、冒頭部と最終部を直結させた縮小版でしたが)。

茂木さんは、あちこちののだめイベントで7番を指揮し尽くしていらっしゃるせいか、今回は「7番は飽きたから6番で」という経緯もあったようなのですが(といっても、その知り合いの方から聞いた話なので、ひょっとしたら私が担がれているだけかもしれません・・・・(´Д`;)ヾ)、やはりツボを外すことなく、サービスしてくださる辺り、分かっていらっしゃいます(笑)

観客はやんややんやの大喝采。
この7番、たとえのだめで使用されていなくても、本当に高揚感に溢れる楽しくなれる音楽ですからね~♪
私はクライバー指揮のものなどを持っていますが、本当に素晴しい曲です!

会場一杯の手拍子に乗って、大盛況のうちに幕は下りました。



さて、どこへ寄る体力もなく、フラフラのまま電車に乗りました。
帰りの特急は、気付けば口を開けたまま爆睡
みっともない寝顔を晒して帰って来てしまったのでした・・・・・_| ̄|○

家に帰ってからもフラフラで、かろうじて晩御飯は作ったのですが、何をする気力もなく、世界陸上を見ながらウトウトしてました。
で、結局11時には就寝(笑)

行きも帰りもコンサート中も、帰ってからも、あんなに寝ていたのに

爆睡でしたΣ(゜д゜|||)

ああああああああ・・・・・・・・招待してくださったのにぃぃぃぃぃぃぃ(涙)

2007/08/28 02:53 | Comments(1) | TrackBack() | 音楽
リュート奮闘記 その3 (コロッケ付き)
今日は、久々にリュート講座でした!
実は前回、仕事の都合でお休みしていまして、本当に久々のリュート。
とても心配だったのですが・・・・。

その前に。

講座が開講されている大阪音楽大学大学院は、阪急の庄内駅から少し歩いたところに位置しています。
この庄内に在住のお友達が、グルメ情報を教えてくれました。

庄内駅東口からスグのお肉屋さん、「肉ふじ」というお店のコロッケが「ちょ~ウマいッ!!」らしいのです。

そんなにウマイなら、一度食べてみなければっ!ということで、今日のランチはコロッケに決定(笑)
躊躇なくテイクアウトメニューを選ぶ辺り、すでにベンチで例のスズメ達と戯れるつもり十分です(*´Д`*)

庄内に到着すると、いつもとは反対の出口へGO!
初めて東口に出たのですが、こっち側は、商店街なんかもあって、いかにも下町って感じで賑わっていました。
(庄内に何もないなんて言ってゴメンナサイ_(._.)_)
「肉ふじ」までは少しあるのかと思っていましたが、駅から本当にスグでした。

典型的な昭和レトロの雰囲気をまとった、下町のお肉屋さんです。
肉はモチロンですが、惣菜メニューも結構種類がありました。

しかし、私の目当てはあくまでも「和牛コロッケ 一個60円也」のみッ!!!
が、ここで、ハタと立ち止まります。

「いくつ買ったらええんやろ???」

まずお昼ご飯のおかずにするのは決まっていたので、最低2個。
講座の終了後にいつも寄っている、スパの方達へのお土産で2~4個(お店の方だけではなく、なじみの常連さんもいるかもしれないので)。
で、「コロッケが美味しかったの~♪」という土産話だけでは決して許してくれないダンナの分も考えると・・・・・

「コロッケ10個下さい~♪」

いきなり10個買いました(笑)


お肉のいい匂いをさせながら、音大への道を歩きます。
日傘を差しているとはいえ、気温は変わりませんから、ジトーッと汗ばんできます。
本当に今日も暑かったですもんね・・・・。

無事いつものベンチに到着。
今日は誰もいません。
いつものように、ベンチの上に店を広げ始める私。
手拭用のウェットティッシュに、お茶とお握りと、そしてコロッケ(笑)

・・・・とココで写真を載せようと思ったのですが、リムーバルディスクのドライブが故障したようです・・・・_| ̄|○
メニューに「リムーバルディスク」という表示すら出ません(涙)

まあ、気を取り直しまして・・・・。
デデーンと目の前に、コロッケ10個を広げたわけでございます。

そして、一口。
「サクッ」
衣はとてもサックリとした軽い食感です。

「う、ウマイぃぃぃぃいぃぃいぃッ((((゜Д゜;))))」

中身は、かなりクリーミーな感じ。
かといって、クリームコロッケっぽいわけではなく、ちゃんとジャガイモのコロッケなんです。
お肉の味はモチロン、玉ねぎの味もしっかり、そして程よく甘い(*´Д`*)

衣のサックリ具合と、中身のとろける食感が対照的で、本当に虜になるコロッケですッ!!!

「2個って思ってたけど、コレは5個はいけてしまう・・・・・

二つ目を食べ終わりましたが、すぐさま三つ目に突入。
そして、四つ目を手にし掛けましたが・・・・・・・やめました(笑)
揚げ物を大量に食べるのはキケンですΣ(゜д゜|||)

さて、結構私にしては、ゆっくりと食事をしていたのですが。
待ち人は来ませんでした・・・・・_| ̄|○

さすがにコレだけ暑いと、アレだけ食い意地の張ったスズメでもやってきませんでした
木陰で涼んでるとかだといいんですが、どうもサイアクのことを考えてしまいます・・・・。
とっくに焼き鳥になっちゃってるんじゃなかろうかと・・・・((((゜Д゜;))))

話題は変わりまして(というか本題です(笑))
今日のリュート講座です。

先生である一郎さんがいらっしゃるまで、例のごとく皆さんは、黙々とおさらいをなさっています。
私と同じく初心者だったはずのオバサマまで、メロディーラインらしきものを奏でていらっしゃるので、私の焦りはピークに達してしまいました・・・・Σ(゜д゜|||)

「ヤバイッ!絶対ヤバイッ!!!」

しかし、いくら焦っても、構え方と弦の弾き方・押さえ方しか習っていない私にはどうしようもありません(笑)
思い出したように「ポロン」とか、「ブッ」(弦の押さえ方がマズくて全く鳴らないときの音)とか適当な音を出してました。
・・・・ま、こんなもんです(笑)


一郎さんがいらっしゃり、今日の内容をお話くださいます。
「今日は、パートに分かれてみんなでアンサンブル(合奏)をしてみましょう!」

「えええええぇぇぇぇぇぇッ!?((((゜Д゜;))))」

「みんなでアンサンブル」という言葉に、私の焦りは内心最高潮に達していました。
だって「ブッ」なんて音を出してるレベルですよ????

が、当然私の内心の動揺とは関係なく、楽譜が配られます。

とても簡単な曲なので、五線譜を見ればどんな曲なのかは分かります。
が、しかし。
音が分かっても、当然私には、その音を出す方法がサッパリ分かりません(笑)
どの弦のどこを押さえりゃいいのか・・・・・(;´д⊂)

が、五線譜の下の方に、何やら暗号のような線とアルファベットを発見。
「こりゃなんじゃい???」
と思っていますと。

タブラチュア譜の読み方を覚えてますか?」
と一郎さんからのお言葉。
さて先週は、リュートの楽譜である、「タブラチュア譜」の読み方を学んだそうですが、私は残念ながら休んでしまったので、全くの初見です。

「いえ、前回来られなくて、全く分かりません・・・・(涙)」

えー、写真をアップ出来ればよかったのですが、残念ながら出来そうもありませんので、一応文章で説明いたしますと。

一見、五線譜のような感じですが、実は6本の線が引いてあります。
この線は、上から順に、最も高音の弦(=1コース)、以下一本下がるごとに、2コース、3コース・・・と対応しています。
この線の上に「a」とか「b」とかのアルファベットがチョコンと乗っていまして。
「a」は開放弦(=弦を押さえない音)、「b」は1フレット(=押さえる位置のうち、一番左に当たります)、以下「c」「d」・・・と続いていく訳で。

二本目の上に「b」と書いてあれば、2コースの1フレットを押さえて弾け、ということなんですね。

頭では簡単に理解できました(笑)
実に合理的な楽譜です。

で、4パートに分かれるのですが、一郎さんから最初
「メロディー弾きますか?」
などと聞かれてしまい・・・・。

とんでもないのですッ!カンベンしてくださいッ!とばかりに、獅子舞のようにブンブンブンッと首を振ってしまいました・・・・(;´д⊂)

そして私は無事に下から二番目のアルトパートに落ち着きました(笑)
もう一人のアルトの方は、マイリュートも持っていらっしゃる方で、明らかに弾けない私を思って、一郎さんがその方と組ませてくださったようです。

・・・・というか、一郎さんがその方に席の移動までお願いしてくださったので、私のフォローであることは誰の目にも明らかです(爆)

さて、タブラチュア譜の見方が分かったところで、ひたすら音をさらいます。
こんなに集中したのは久しぶりです(笑)

が、全部で3段しかない楽譜なのですが、一段目を見るのがやっと。
しかも途中で4コースの音が出てくるので、それが難しくて仕方ありません・・・。

すると、それを目ざとく察知された一郎さんが、
「ここの4コースのとこは、難しかったら飛ばしていいですよ」
と、まさに神のお言葉をくださいました(*´Д`*)

アドバイスに従って、早速飛ばしたのは言うまでもありません(笑)

再度まわっていらした一郎さんから、
「どうですか?」
と心配そうな声。
私は思わず
「一段目だけ頑張りますッ」
という、やる気があるのかないのかよく分からん返事をしてしまいました・・・・_| ̄|○
(いや、やる気は目一杯あったんですよ???)

そんなこんなで合わせる時間がやってきました。
超スローペースなので、私でも何とかなりそうな気がしました。

が、理論は分かっていても実践が付いていかず・・・・・
まあ音が出せたのは50%くらいですかね~・・・多めに見積もって(´Д`;)ヾ

隣の方がいらっしゃらなかったら、アルトパートは壊滅的でした(笑)

一回間違うと次も連鎖的に弾けなくなってしまいます。
そんなときは3~4音先のポジションを押さえて準備(笑)
突然アルトの音が二人分鳴るので結構目立つのですが、そんなことはお構いなし。

どうにかこうにか誤魔化しながら、というか誰の目にも私が弾けてないのは明らかだったので、決して誤魔化せてはいないのですが、何とか今日の講座は終了(笑)

でもですね、いつも楽しいのですが、今日はいつも以上に楽しくて、本当に時間の過ぎるのが早かったです。
曲がりなりにも、楽譜を見ながら弾いたって気になれたせいでしょうか。

音と弦の押さえとが、初めて私の中で重なったので、私にとっては「単なる音の出るもの」であったリュートが、「音を弾くもの」に変わって行ったような気がします。

最後は、「ちゃんと音が出てましたね!聴こえてきましたよ!」
という一郎さんの優しい言葉に、思わず「へへッ」と照れてしまった私なのでした(笑)
・・・この照れには、褒めてもらえたことの他、モチロン弾けていないという自覚が含まれております(;´д⊂)


さて、残りのコロッケですが。
スパでお店の方に二つおすそ分け。
残念ながら、私の知っている常連さんはいらっしゃいませんでした。

この時点で残りは5個
「ダンナが3個で、私が2個だな~」
と、仕方ないので、ダンナの分を一個多く計算。

帰宅して、ダンナに「お土産だよ~」と見せると。
てっきり晩御飯のおかずになると思っていたのに、ダンナはイキナリ食べ始めましたΣ(゜д゜|||)

「おやつかいッ!!!」
と思う間もなく、おもむろにダンナはキッチンへ。
何をするのかと思いきや、今度は食パンにコロッケを挟んで食べ始めました。

「このコロッケ美味いッ!!」
ダンナもものすごく気に入ったようです。

残りが三個になってしまったので、晩御飯のおかずにはなりません。
私もおやつに食べることにしました。

とりあえず一個は、レンジの「フライ温めモード」で食べようと思って用意していると。
「もう一個チンして~!!」
と、すかさずダンナの声。

揚げたても、冷めても、温めなおしても美味しい♪と再び感動していると。

キッチンに行ったダンナが、
「お、一個残ってる」

そう言ったかと思うと、た・・・・食べてしまったのですッ!!!私の分をッ!!!

2個は私の分だったのにーーーーーーーッ!!!!_| ̄|○

お友達曰く、「第一次コロッケ戦争勃発ですな」。

次は勝つッ!!!
(実は、ダンナと私の食べた個数は一緒だったりするんですけどΣ(゜д゜|||))

2007/08/26 01:08 | Comments(0) | TrackBack() | 音楽
うーん
またキーボード付属のマウスが暴走です。

今回は、画面のフォントまで勝手に変えてくれちゃってます・・・・・。

相変わらず、勝手にブログの記事も消してくれちゃうしさ・・・・(涙)

ダンナが、この前キーボードを解体していたような気がするんですが、解体しただけだったんですね・・・・・・・・。

最近調子が良かったから、すっかり直ったものと思ってましたが。
単に運が良かっただけのようです。

買い換えるしかないのかなぁ・・・・
っていうか、買い換えれば収まる問題なんだから、早く買い換えたいです。

でも、妙にケチなダンナは、多分、キーボードを意地でも修理して使おうと思っていると思われます。
こんな不便を耐え忍んでまで、どうして意地を張るのかわかりません・・・・_| ̄|○

そろそろ記事が消去されそうな予感がするので、今日はこの辺で(涙)

2007/08/24 02:32 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択(お知らせなど)
そんなのってアリ!?
今日の試合、すごかったですね!!
何がって、残念ながら阪神戦のことではありません
(阪神の場合、すごかったというなら昨日の試合の方ですよね。桧山バンザイ\(^-^)/

ご存知の方も多いと思いますが、モチロン高校野球選手権大会の決勝戦のことでございます。

今年の高校野球は、久々に熱心に観ておりまして、ベスト16が出揃う辺りから、可能な限りテレビにかぶりついておりました。
昨年は、なかなか日程的に見られなかったということもありまして、印象に残っているのは、ご多分に漏れず決勝戦、およびその再試合だけなのですが。

私は今年、ベスト16が決まった辺りから、今回優勝校の佐賀北高校を何となく応援しておりました。

あるいはリリーフで投げるエースの久保君が、「♪エスエージーエーSAGA」で一世を風靡したはなわに似ていると気付いた時からであるともいえます(笑)
(イヤ、別にはなわのファンでも何でもありませんが。佐賀代表の子が佐賀出身の佐賀の歌を歌った芸能人に似ているってことが面白かっただけです(笑))

その際ダンナに、
「この子、はなわに似てるよね??」
と言ってみたのですが、
「そうか?」
と、アッサリ一蹴され・・・・_| ̄|○

しかし、携帯で配信されているニュースには、「はなわ似の男が無失点を続ける」みたいな記事が載っていたので、やっぱりそう思う人はいたんだぁ、とちょこっと心強かったのでした。
(ちなみにダンナには、ニュースにも「はなわに似てる」って書いてあったよ、と自慢げに報告したのですが、やっぱりアッサリ一蹴されました。自慢げにしたのがいけなかったのか・・・_| ̄|○)

で、今日の決勝戦、すんごく気になっていたんですが、平日ということで当然お仕事。
時々携帯の速報サイトをコッソリ見ながら(汗)、広陵がリードしていること、佐賀北は一安打に封じ込められていることなどの情報を入手していました。

「狙いは休憩時間だわッ!!!」

休憩が一時間取れるので、その間にいつものスパニョラ(リンクも貼ってますが、喫茶店です)にいれば、スポーツイベントはテレビを流してくれているので、思う存分観戦できます。

そこで近くにいた英語の先生に相談。
「何時くらいに休憩出たら、丁度いい時間だと思います??」
すると
二時半くらいじゃないですか?」
との返事。

「そうか、二時半か」と心の中で唱えつつ、時間になったらサッサと出られるよう、とりあえず仕事に集中。

しかし、予定よりも早くキリの良いところまで仕事が進んでしまいました。
これ以上続けると、今度は二時半に出るには、誠に中途半端なことになってしまいます。

二時過ぎたところだし、出るかぁ」

この判断が、私の運命を分けることになったとはつゆ知らず・・・。


お蕎麦を食べた後、スパに到着。
この時点で六回表。
広陵の攻撃でした。
スコアは2-0。

その裏の佐賀北の攻撃になりました。
しかし見る限り、広陵のエースの野村君を撃てそうな気配は微塵もありません

「粘って投げさせて疲れたところを連打だッ!!」
と声援してはみたものの、バットにボールが当たらないんですから話になりません(;´д⊂)

佐賀北の攻撃はあっという間に終了(笑)
一方、広陵は七回、ピッチャーの野村君のタイムリーで2点追加。

4点差は、高校野球では決してセイフティではないとはいえ、広陵の野村君の出来が素晴しすぎました。
「広陵のピッチャーに何かない限り、多分打てないでこのまま終わるでしょうねぇ・・・」
なんて話もしていたりして。

ところが八回の裏、思わぬチャンス。
一死満塁、そして押し出しで1点。
(ま、ストライクと言われても納得せざるを得ない、かなりストライクゾーンに近い球でしたが。)

がががが。
なんとこの時点で3時3分
私は7分までに仕事に戻らなければならないので、泣く泣く店を後に・・・・・。

マスターには
「せっかくいいところなのに、ここで行っちゃうんですか??」
と苦笑気味に見送られ。
後ろ髪を引かれる思いで職場に戻りました。

しかしやはりあの後の展開が気になります。

携帯には、「高校野球情報」というその名もズバリの素晴しいサイトがありまして、ここの速報はかなりリアルタイムに近い早さで更新されるので、マメに見ているのですが・・・。

今日もモチロン即チェック。

すると、何てことでしょう・・・・・Σ(゜д゜|||)

私が店を出た直後、ななななななんと逆転満塁ホームラン!!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・_| ̄|○

そんなのってアリ!?
大ショックでしたよ・・・・まさにトホホってな感じで。

英語の先生のアドバイスどおりにしておけばよかった。
こんなことなら多少、仕事のキリが悪くてもよかったよぉぉおぉぉおヽ(;´Д`)ノ

あと5分でも遅く出ていれば観られたのに・・・・。
しかし時既に遅し。
ここまで熱心に観てきた大会の、一番のクライマックスを見逃しました(TдT)

ホームランの映像を、さっき報道ステーションでやっと見ることが出来ました。
・・・・リアルタイムで観たかったよ(涙)


【おまけ】
高校野球の応援曲って、「今の高校生って誰が歌ってたとか知ってるのかな??」と思わずにはいられないくらい古い歌が、結構使われてるよね~、という話になりました。

定番は「ねらいうち」とか「サウスポー」とかだよね、なんて話をしていると、ネタにしかならない話を思い出しました。

私、幼い頃に「サウスポー」の歌詞を、思いっきり間違って覚えていたんです。
正しくは、「スーパースターのお出ましに、ベンチのサインは敬遠だけど」
なんですが。

「ベンチのサインはケイレンだけど」
と歌ってたんです(⊃д⊂)

しかも、「ケイレン(痙攣)」という言葉の意味を知った後でも、「ヒクヒクしてろってサインなのかぁ」と信じ込んでいた幼き頃の私・・・・・。
「敬遠」という野球用語を知ったのは、それから何年か後のことでした(笑)

ついでに、その流れで思い出し、大ウケした覚え間違いを暴露して終わりにします。

明菜ちゃんのヒット曲「サンド・ベージュ」の一節。

正しくは「破れた写真は宙に舞い踊り」なのですが、私は、

「破れた写真は十二枚撮り

だと思っていました。
学生時代、この曲をカラオケで歌ったときに初めて間違いに気付きました・・・・・(⊃д⊂)

昔は「十二枚撮りフィルム」とか売ってたから間違っちゃったんだよね~、なんて話で誤魔化しましたが、聞いていたYさんは、肩を震わせて笑っていたのでした・・・・。

2007/08/22 23:50 | Comments(0) | TrackBack() | 阪神・スポーツ

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