阪神、オープン戦でぶっちぎりの最下位です・・・・_| ̄|○
まあ、90年代の暗黒時代には
オープン戦優勝
ペナント最下位
という輝かしい成績を残し続けていたわけですから、必ずしもオープン戦でいい成績を取らなきゃいけないってことでもないですが。
ただ、この前言われて気付いたんですが、当時のオープン戦優勝って、他のチームは一軍半の選手を出してたときに、阪神だけが一線級の選手を出してたタマモノ!?だったわけで・・・・やっぱり喜べない(;゜д゜)
ところで、プロ野球って言ったら、西武ライオンズの不祥事が大々的に報道されてましたね。
アレ、本当に腹立たしい。
何が腹立たしいって、西武に対しても当然ですが、金を受け取ってた父親に怒ってますッ!!
「奨学金のつもりで」
「契約金から天引きされる事になっていた」
とか、色々言ってるみたいですが、ようは子を食い物にしてたってだけじゃないですか!!
しかも、早稲田に進学が決まったときに、学費が割高になるからって「西武に相談した」なんて、その根性がイカン!!
お金がキビシイんなら、最初に決まってた大学(どこか知りませんが)に行けばイイだけの話で。
早稲田に行かなきゃプロになれない、なんてことないんですから。
子供の将来よりも、今いくら手に出来るかってほうが大事だったのね、と言われても仕方のないことしちゃってると思います。
恐らく子供の方も、プロになる事しか頭にないんでしょうに、こんなキズモノになっちゃって・・・。
また、楽天入団!?
そういや、今回一番かわいそうだったのは、楽天の一場投手ですよね。
「一場問題」「一場事件」とかって、蒸し返されて・・・。私も蒸し返してますが(゜▽゜)
今年は、せっかく甲子園も近くなったので、応援に行く気は満々なんですが。
ダンナとはいけません。
だって、ダンナは
巨人ファンなんですぅぅぅぅぅぅぅ・・・_| ̄|○
私の定番は「ジャンボで一等前後賞当選!!」です(゜▽゜)
今の金額は3億円ですから、
「2億は定額貯金にして、ダンナには一億だけ当たった事にしよう」とか、
「あ、でも一億って当選金額はないから、前後賞どっちかだけにして5000万かなあ」とか、
「下手に知らせて仕事辞められても困るなあ・・・」とか、
ジャンボの季節になるたびに、同じ事考えて通勤時間を過ごしてます(⊃д⊂)
そしてもう一つの定番妄想は、「あなたの好きな本は何ですか?って取材されたら何を答えよう??」です(笑)
取材されるわけないんですが・・・(;´д⊂)
まあ、妄想ですから(*'-')
ですが、この妄想はブログ始めたおかげで実現できますッ!!!
お付き合い頂いてすみません・・・・へへ。
とりあえず、プロフィールにあるように、私はミステリ好きなので、今回はジャンルをミステリに絞って発表させていただきたいと思います~!!
(10位までいいですか???)←いや、誰にも止める手立てはないのでやります(゜▽゜)
お勧め本の紹介だと思って、今しばらくお付き合い下さい_(._.)_
第10位 『人狼城の恐怖』 二階堂黎人 (講談社文庫)
世界最長の推理小説と言われている本です。文庫本4冊、しかも一冊が結構分厚いです。
でも、細部まで丁寧に作りこんであって、トリックもダイナミックです。
第9位 『怪人 対 名探偵』 芦辺拓 (講談社文庫)
ちょっとレトロな雰囲気もある、乱歩を髣髴とさせる作品です。ここまで独創性に富んだ殺人もなかなか無いかと。とにかく快(怪!?)作です。
第8位 『双頭の悪魔』 有栖川有栖 (創元推理文庫)
この方のはどれにしようか迷ったんですが。本格の形式を(ご本人の言葉をお借りすると)「エレガント」な形で継承されている方です。スタンダードな本格推理を求める方にお勧め。ちなみに挙げたのはシリーズ物の3作目です。またエッセイの名手でもいらっしゃいます。サイン本もってます(笑)
第7位 『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎 (創元推理文庫)
鯨さんは個人的には当たり外れが多いのですが・・・。(ちょっと斬新過ぎると感じることがあります)。この本は歴史の謎を驚天動地の推理で解き明かすという、殺人のないミステリです。バカらしいと思いつつ、はまってしまう快感を味わえます。
第6位 『3000年の密室』 柄刀一 (光文社文庫)
密室と化した洞窟で発見されたミイラは、何と3000年前の殺人事件の被害者!という今までに無かった魅力的な謎が素晴しい。読了後「ほぉ~っ」とため息つくこと請け合いです。
第5位 『煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices』 舞城王太郎 (講談社文庫)
本格ではありませんが、スピーディーな文体と、特異でありながら親しみの持てるキャラクター造形に惚れました。物語性も高いです。作品によってはかなり前衛的なので、このデビュー作がお勧めかと。「ミステリと純文学の融合」というコピーによって、鳴り物入りで文壇に登場した作家です。
第4位 『エジプト十字架の秘密』 エラリー・クイーン (創元推理文庫・ハヤカワ文庫)
外国作品も一つくらいは(笑)古典的名作です。私にとって思い出深い一冊でもあります。小学生の頃読んだジュヴナイル版(子供向けにリライトされたもの)の衝撃的な挿絵がトラウマとなって、、挿絵付きのミステリは、まず先に挿絵を確認してショックを受けないように心の準備するという姑息な読者になってしまいました・・・_| ̄|○
どんな挿絵か気になる方は、したの→の部分をドラッグして読んでください(ややネタばれ)
→タイトルの「エジプト十字架」とは、T字形の十字架の事。その十字架にかけられた血まみれ首無し死体の挿絵だったのです((((゜Д゜;))))
第3位 『99%の誘拐』 岡島二人 (講談社文庫)
緻密な構成に脱帽です。この本に従えば、難しい犯罪とされる誘拐も「完全犯罪」にできるのでは!?と思うほど。その為か(?)そうならないように、意図的に実現不可能な部分が盛り込まれているそうです。私にはどこがそうなのか分かりませんでしたが(笑) 他に『クラインの壺』も名作です。
第2位 『占星術殺人事件』 島田荘二 (講談社文庫)
この本を読んだのは今から16年ほど前ですが、未だにあの鮮やかなトリックは覚えています。衝撃的でした。それまで西村京太郎(←母がファンで家に山ほどあったので)ばかり読んでいた私が、本格物に目覚めた記念すべき作品です。
第1位 『大誘拐』 天藤真 (創元推理文庫)
このランキングは、一ヶ月後には変わっているかもしれないっていうくらい、今の気分で選んでいるんですが、よっぽどの事がない限り、1位だけは常にコレです!ミステリは何百冊も読んでると思うんですが、とにかくコレです!とにかく話もキャラもスピード感も、すべてが最高。本格ではありませんが、その分推理小説を読まない方にも受け入れやすいと思います。「とにかく読んでみて!!」としか言えませんッ!!
他にも黒川博行さん(お勧めは『国境』(講談社文庫))辺りを入れたかったんですが、今回はインパクトの大きかったものを中心に選んでみたので、見送りました。
ランクインして当然の綾辻行人さんも、京極夏彦さんも、笠井潔さんも入ってませんが、偶々ですΣ(゜д゜|||)
あと補足。西村京太郎さんを否定してるわけじゃないですよ~!!どれも面白いし、『名探偵に乾杯』などの、華麗な本格物も数多くモノしていらっしゃいます。そうです、西村京太郎さんは列車ミステリだけではなく、本格物の名手でもあるのです~!
あぁ。そして。また長くなっちゃった・・・・_| ̄|○
今日の目的は、先日の話題でも取り上げた、新解さん関連の本でした。
『新解さんリターンズ』 夏石鈴子著 (角川文庫)
同じ著者による『新解さんの読み方』の続編です。
昨年出版されているのですが、毎月新刊チェックをしているにも拘らず、なぜか見過ごしていたようで・・・
でも、こんな私の好きそうな本、見過ごしたとも思えないんだけどなぁ・・・とも思いつつページを開きます。
(ん!?)←イヤな予感
まず15ページのオジサンの写真にデ・ジャヴを感じ。
(知ってる人に似てるんかなぁ・・・)←最悪の事態を避けるための逃避!?
そして38ページの楳図かずお氏の『赤ん坊少女』からの引用を見た瞬間に、デ・ジャヴは確信へと変わりました。
・・・・・・・・・・・私、この本買ってるし_| ̄|○
『新解さんリターンズ』、めでたく2回目のお買い上げです。
本日購入した他の本はといいますと・・・
『カラヤンとフルトヴェングラー』 中川右介著 (幻冬社新書)
『~カンニング竹山と考える~大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか』 竹山隆範著 (扶桑社新書)
『だめんず症候群』 倉田真由美著 (扶桑社新書)
『「世界の古代文明」がよくわかる本』 島崎晋著 (PHP文庫)
『危ないお仕事!』 北尾トロ著 (新潮文庫)
『怪しいお仕事!』 北尾トロ (新潮文庫)
ということで計7冊購入しました。
珍しく、一冊も小説がありません。しかも、扶桑社とかPHPとか、普段ならほとんど買わない出版社の本が約半分を占めています(笑)
まずは『カラヤン~』。これは私の趣味がクラシックなので、「新刊である以上買わねば!」という、よく分からない使命感に突き動かされて購入していました・・・。
別にカラヤン、嫌いじゃないけど好きでもないんですよね(笑)フルトヴェングラーに至っては、ベートーベンの交響曲(3と9)の二枚しか、CD持ってないし・・・。
ただ、すごくこの二人の関係がドロドロしてたらしいので、ゴシップ好き(ゴシップの分野に偏りはありますが・・・。芸能界とかあんまり興味ないし)としては見逃せない!!
ちなみに、カラヤンもフルトヴェングラーも、世界三大オケの一つ、「ベルリンフィルハーモニー」の主席指揮者です(二人とももう亡くなってます)。
『カンニング~』は、単に「大阪」「振り込め詐欺」のキーワードに、私の興味が引っかかっただけ(笑)
あと、対談者の一人に、『大阪学』(新潮文庫)の大谷教授が入っていたというのも、購入理由の一つですが。
この竹山さん、相方が亡くなってからは、芸名を「カンニング竹山」に変更されてたんですね。
今日、本を買って初めて知りました。
『だめんず~』は、この中で唯一読み終えた本なので、あとで改めて。
『「世界の~」』は、一歩間違えばトンデモ本!?って感じですが。
(ちなみにトンデモ本を研究する学会があって、略して『ト学会』。高須クリニック院長の息子さんも会員だそうで、院長が息子さんの本棚を見たときに、自分の著作が入っていて唖然としたとかしないとか??(笑))
昔から、古代遺跡とか神話とか大好きで(笑)
実はこれと姉妹版の『「世界の神々」が分かる本』とかも持ってます・・・・
『危ない~』『怪しい~』は、今話題になっている裁判傍聴記『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』と同じ著者による本です。
この北尾トロさん、最初に知ったのは雑誌の「ダ・ヴィンチ」でした。なんか、創刊当初の「探検隊が行く!」みたいなコーナーで、隊長してらしたような記憶があります。
『裁判長!~』は、名(迷?)作です。ほとんど刑事事件の傍聴なんですが(民事で面白そうな離婚裁判とかは、関係者以外はシャットアウトらしいです。そりゃそうですね;)、被告人の様子が細かく描写されていて、それがまあ、本当に笑えるのです。被告人は一生懸命弁解しているのですが、どんなに弁解しても、「そりゃ、アンタやってるでしょ?」と突っ込みを入れたくなるような人ばかり出てきます(笑)
ちなみに同種の本に(というか、ブームの尻馬に乗ってる事は明白なんですが)、『霞っ子クラブの裁判傍聴入門』(宝島社文庫)というのもあります。
こちらも詳細に裁判のレポートがされていて、かなり面白いです。・・・どうしても二番煎じの感は否めませんが(⊃д⊂)
で、『だめんず症候群』なんですが。
コレ、創刊されたばかりの扶桑社新書の一番目の本です。ちまたは新書ブームですからねぇ・・・。一昔前だったらハッキリ言って、扶桑社とか幻冬社とかから新書が出るなんて考えもしなかったところですね。なんかこう、権威のある人にしか出版する事が許されないような、そんな雰囲気が新書にはありました。
倉田真由美さんは、タイトルからもお察しかと思いますが、マンガ『だめんず・うぉ~か~』の著者でもあります。
「だめんず」とは「駄目」と「メンズ」の合成造語で、ようは「ダメ男」ってことですが。
ハッキリ言います!!!
私にはこの本はマンガと違って面白くありませんでしたッ!!!
(言っちゃいました・・・すみません;)
なんかねぇ、倉田さんによる啓蒙本なわけですよ。
「このタイプの人がだめんずに引っかかるから気をつけなさい」とか、
「だめんずにはこういう態度をとりなさい」とか。
で、実例なんかも挙げてあって、一応それなりに説得力は感じられるんですが、ちょっとねぇ・・・(;゜д゜)
例えば、「だめんずは最初から、ダメな部分を知らず知らず見せているから、それを見逃すな」とか、
「暴力は最初に振るわれた時点で別れろ」とか、そういう教えが書かれているわけですが・・・。
確かにおっしゃる通りなんだと思います。
が、読者の大部分は、私も含めて、およそ「だめんず」とは無縁な人間ばっかりだと思われますので、そういう人間が、だめんず対処法を真面目にお説教されても、まあ「ふ~ん」ってな感じで。面白くもなんともないわけです。
評論分析的な内容ではなく、あくまでハウツー本ですよ~、というところを強調して欲しかった・・・。
だったら、私絶対に買ってませんッ!!
恐らく、倉田さんは、だめんずから被害を被っている女性に向けて書かれたのだと思います。(そうじゃなかったら、私は怒る)
そういう女性には、現状を打破するための一つの指針になることは間違いないと思います。
『だめんず・うぉ~か~』は、本当に面白いのになぁ・・・・・・
(批判めいたことを述べてしまいましたが、これはあくまでも私の主観ですので、気になる方はご一読をお勧めします。)
【今日の一発新解さん:例文編】
代わる:【-代(わ)る】(副)②何人かが入れ代り立ち代り受け渡すように同じ動作を引き継ぎ、その間に休む暇が無いことを表わす。「-つねる:-やって来て、俺のビールも飲んでくれと言う(手を出して握手を求める)」
この「代わる代わる」の説明通りなら、何人もの人がやってきては「つねる」ってことですよね???
どういうシチュエーションなのか、非常に気になります・・・・・・・・・・・・・・((((゜Д゜;))))
さて、第一部が終了して休憩タイムです。
高本嫁サマ(←ちょっと(!?)天然でカワイイ方です)とちょこっと立ち話。
嫁サマ:「昨日ね、ブログのリンクのこと話したんだけどね・・・。ブログって言葉は覚えててね、で、ブログって知ってる?って聞いたら『当たり前だッ』って言われちゃった・・・」
私:(そりゃそうだ・・・・(;゜ロ゜)。しかも「ブログって言葉」って・・・・・)←心の声
嫁サマ:「でも、リンクが出てこなくてインサイドとか言っちゃった・・・」
私:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・((((゜Д゜;))))」
嫁サマ:「でもそれで分かったみたいで、『聞いてくれるまでもなくOK~!』って言ってたよー」
「インサイド」=「リンク」と瞬時に理解できるなんて、さすがに夫婦!(笑)
その直後、一郎さん(←ここでは嫁サマと分かりやすいように、下のお名前で失礼します)とも何とすれ違いましてッ!
明らかにお忙しそうだったにも拘らず、浮かれた私はつい声をおかけしてしまいました・・・(⊃д⊂)
私:「リンクの件、ありがとうございますー。何か、インサイドって言ってはったみたいですけど・・・」
一郎さん:「あぁ、ほっといて~(笑)リンク全然OKですよー」
嫁サマ、「ほっといて~」とか言われてましたけど・・・(笑)
と、まあそれはさておき(笑)、ご本人にご快諾を頂きましたので、今日から高本一郎さんのサイトにもリンク開通してます!!
ありがとうございます~。皆さんも一度遊びに行ってみてください♪
休憩終了後は、「光と影-イタリア」と題された第二部の開始です。
今度はリュートを二本持ってのご登場です!!
高本さん:「今日使うリュートは、何と弦が19本あるものでして」
会場:「ほぉ~・・・」
高本さん:「合わせて38本、先ほどの休憩時間に調弦していたので、少し遅れてしまいました」
す・・・すみません(⊃д⊂)
長引いてしまったうち、少なくとも20秒(←セコく見積もってみました・・・)は、お引止めした私のせいです・・・・_| ̄|○
リュートは高本さんのご本職で、出されているCDもリュートによる楽曲が収められたものです。
リュートは、大きなやや長細いカボチャを縦割りにしたような胴体に、太いネックがついている楽器で、ネックの上部三分の一ほどが、直角に折れ曲がっているのが特徴です。
最高音のみ弦が一本で、他は同じ音に二本一組で弦が張られているそうで、常に二本ずつ押さえたり弾いたりして演奏するそうです。
先ほどのヴィウエラちゃんと比較すると、より可憐な響きがします(←あくまで私の主観です;)
まずは二本のうち、どちらかといえば素朴な響きのする方のリュートで、小品5曲が演奏されました。
「ファンタジア」:ミラノ作曲 1536年
「白い花」:作者不詳
「シチリアーナ」:作者不詳
「漁師の歌が聞こえる」:ボローノ作曲 1536年
「ヴェネツィアのパドゥアーナ」:カピローラ作曲 1517年
「ファンタジア」も当時のヒット曲だそうで、今の私たちにとってのJ-POPのような位置づけだったという事なんでしょうかねぇ・・・・。
でもやはり、宮廷のサロンなんかで演奏されていたというだけあって、そこはかとない気品が感じられるのです。
が、高本さん曰く、
「当時は食後の歓談時のBGMのようなものでしたから、こんなに静かに聴いていただける現代の演奏家である事に幸せを感じます」
ヒット曲=そのうち廃れる→新しい曲が出来る(以下繰り返し)
つまり想像するに、これらの曲も作られた当時はいわば(言葉は悪いですが)使い捨てみたいな扱いで、あくまでBGM、真剣に聴き入るために作られた音楽ではなかったということのようです。
とはいうものの、こんな曲が次々と作られていたんですから、ある意味、優雅な時代ですよね~・・・
「白い花」「シチリアーナ」は、高本さんのCDにも収録されている曲です。
「シチリアーナ」はCMにも使われていたそうで、今日の演奏曲の中ではもっとも有名なものです。
まさに「どこかで聴いたような懐かしい曲」です。
ちなみに、作曲年代を見て気付かれた方もいらっしゃるかと思いますが、リュートの中心レパートリーは(一部ヴィウエラちゃんも)音楽の父といわれるバッハよりも全然古くて、1200年代~バッハの死後しばらく(1780年辺りまで)の期間に作られたものだそうで。
私たちがイメージするクラシック音楽は、1600年代半ばのヴィヴァルディやバッハ以降のものですし、演奏される曲も当然そういったものばかりですから、必然的にリュートの音楽は耳新しいもの、つまりは聴いた事のないものになってしまうのです。
私も、バロック以前の音楽となると、高本さんの演奏でしか聴いた事がありません。
「漁師・・・」は、漁師が網を引くときに歌っていた歌を基にした曲とのことで、バックに流れる低音が、確かに「ソレ!1,2,3ッ!!」という掛け声みたいです。(日本語で『イチ、ニイ、サン』って言ってるわけはないんですが・・・(⊃д⊂))
「ヴェネツィア・・・」は、コンコンと流れる運河の上を、水を切って進むゴンドラのイメージなんでしょうか。まさに流れるようなメロディが印象的でした。
ここでもう一本のリュートに持ち替えです。
先ほどのリュートと比べると、低音はより響き、高音はより澄んだ、ハッキリした音色のように感じられました。
曲は
「トッカータとヴォルタ」:ミケランジェロ・ガリレイ作曲 1620年
ここで、時代が一気に100年近く新しくなります。バロック初期になるのでしょうか。
作曲者のガリレイは、あの望遠鏡などで有名な、ガリレオ・ガリレイの実弟だそうです。
当時の紳士のたしなみは、
1.リュートが弾けること
2.歌が歌えること
3.詩が書けること
だったそうで、ダ・ヴィンチもリュートの名手だったとか。
ガリレオもリュートを演奏できたと思われるそうで、ガリレイ兄弟も紳士だったんですね!
時代も新しくなると、今までのシンプルな曲調とは異なり、優雅でより気品の感じられる、洗練された音楽になっているのがよく分かります。
また、和音も多いのか、音にも厚みが加わっているようです。
最後の曲は
「ソナタ第9番 ハ短調」:ザンボーニ・ロマーノ作曲 1718年
(自信ないですが、最後のこの曲、一本目のリュートにもう一回持ち替えてらっしゃいましたよね???)
さらに新しくなってバロック全盛時代に突入です!
この頃は、バッハやヘンデルの活躍期と重なっていますね。
ロマーノはリュートのために12曲のソナタを残しているそうです。
貿易商で裕福だった事も関係するのか、優雅な曲調です、との解説でした。
さて、この曲に楽章があるのかは存じませんが、高本さんが休止を入れたところを勝手に楽章の切れ目として感想をば・・・・はは。
この曲もやはり、静かに、周囲の雰囲気にじわじわと溶け込んでいくように始まるのですが、2楽章では歌詞も乗せられるようなキャッチーなメロディラインが現われました。次の3楽章では「哀愁のカサブランカ」という言葉が、頭の中で渦を巻き、4楽章では一転して半音主体のオリエンタル・エキゾチックなメロディで、渦を巻いたクリームの映像が流れるコーヒーのCMにピッタリだ!!と思ってしまいました。
どうも食べ物になぞらえた感想が多いですね・・・。
えぇ、私、実は、最後の二曲あたりは腹の虫との格闘でした・・・・_| ̄|○
そして最後にすばらしいプレゼントが!!
アンコールは何と
ビートルズの「In my life」でした!!
予想を裏切るこの選曲、最後の最後にもまた、新たなリュートの魅力を教えていただきました♪
高本一郎さんのコンサートの素晴しさをお伝えしたつもりが、興奮のあまり、いつもに増して超大巨編になってしまいました・・・・。
最後まで読んでくださった方(いるのかな・・・汗)、本当にお疲れ様です_(._.)_
私の文章は長くて飽き飽きされたかもしれませんが、高本一郎さんの演奏は本当にステキですッ(*'-')
機会があれば、ぜひコンサートに行ってみてください!!
高本一郎コンサート・シリーズ
「リュートの楽園」 第一夜
於:ホテルニューオータニ大阪 チャペル「エンジェルズ・アイ」
年に二回ずつの開催を予定されていると言う事で、第二夜は九月、ゲストをお迎えしてコラボレーションでお送りします、とのことでした♪
私は開場が七時、開演が七時半からということで、七時過ぎに会場に到着したのですが、すでに結構な人が集まっていました。
スパニョラのマスターと、先代のマスターご夫妻(マスターのご両親です)が座っておられる席の、丁度後ろが空いていたので、運良く着席。ほぼ真ん中です。
開演20分前くらいには、もう満席で席のないお客さんが見かけられるほどの大盛況でした!!
(もちろん、後できちんとイスは用意されていました)
白壁のモダンな感じのチャペルが会場です。
版画家の山本容子さんプロデュースとのこと。
バージンロードにも可愛らしいタイルがあしらわれていて、可憐なリュートにぴったりです。
今回のプログラムは二部構成になっていて、前半と後半とで、ガラッと雰囲気の変わる、一粒で二度美味しい(この言い回し好きなんです・・・これからもブログ内でちょくちょく使うかと思います('∇'))コンサートでした。
ではでは詳細レポートです!!
七時半。高本一郎さんが会場にいらっしゃいました!!
手にされている楽器は「ヴィウエラ」という、もちろん初耳の珍しいもの。
1530年代~1580年代の約50年ほどを中心に、スペイン宮廷でのみ使われていた楽器とのことで、このヴィウエラのための楽曲を作曲したのは、たった7人しかいなかったそうです。残されている楽曲はかなりの数に上るそうですが。
楽器の形状はと言いますと、白木(これは、高本さんの愛器がたまたま白木作りだっただけかもしれません・・・あは)のミニギターって感じです。ただネックはかなり短く、糸巻きも横に飛び出しているのではなく、後ろから垂直に突き刺さっているだけで、その意味では、非常に単純な構造になっているそうです。
舞台に立たれた高本さんは、挨拶代わりに、なんて感じで
「ファンタジア」:ミラン作曲 1536年
「アレクサンドレのパヴァーナ」:ムダラ作曲 1546年
の二曲を、続けて演奏なさいました。
どちらも可愛らしい小品で、会場のほぼ誰もが始めて目にしたであろう「ヴィウエラ」の、懐かしく素朴な響きに引き込まれました。
「この子はこういう音なんですよ~」
と、ヴィウエラちゃん(←勝手にもう『ちゃん』づけです(*´Д`*))をお披露目したような、耳に空気に心地のいい曲でした。
さて、この第一部「ヴィウエラ」ちゃんは、「情熱と哀愁-スペイン」というコンセプトで構成されていたのですが・・・
ここで、高本さんのトーク。
「いつも曲よりしゃべりの方が長いと言われるんです」
と、頭を掻きつつおっしゃっていましたが、淡々とした口調の中にも、しっかりと笑いのツボは抑えてらっしゃる。
「確信犯ですな?」
と心の中で、一人突っ込みを入れつつ笑ってたのは、私です。
高本さんのお話は、曲の紹介の他、楽器そのものの歴史や、この曲が演奏されていた頃、日本は何時代だった、なんてことまで教えてくださるので、とても楽しめます。
以下、私の感想以外の部分については、すべて高本さんが今日お話下さった内容に基づいています。
(まぁ、こんなことわざわざ書かなくても、「ちいすけ(管理人)が知っているはずないじゃん」ということはお分かりでしょうが・・・)
次の曲目は
「ムーア人のロマンセ」:フェンリャーナ作曲 1554年
「小麦色の肌の娘よ、キスしておくれ!」:フェンリャーナ作曲
「ムーア人・・・」のほうは、男性が腕を広げて、「さあこの胸に飛び込んでおいで」といっているような、ゆったりした包容力を感じさせる曲。
それに対して二曲目は、原題に「Morenica」という語があったので、こちらはムーア人の娘(シェイクスピアのオセロも確かムーア人、ってことは肌の色が黒い=小麦色ってことですよね?)に、「キスしておくれ!」と言っているのだろうと解釈して、聴いてました。
高本さんは「女性にチュ・・・いやキスしている気持ちで演奏しました」とおっしゃっていましたが(笑)、私は勝手に、先の曲とセットにして、軽やかにクルクル回って、笑いながら男の腕から逃げる、ちょっと奔放な女の子の姿を想像してしまいました。
ちなみに、私が今日一番印象に残ったのはこの曲です~。
次の五曲目、
「フォリア」:ヴァルデラバーノ作曲
という、「ハリー・ポッターのヴォルデモード卿か!?」と突っ込んでしまったこの曲は、今日が恐らく日本初演だったのでは??ということです!!初演って初めてだ~ッ!!
このタイトル、日本語訳すると「スペインの馬鹿娘」だそうで・・・。
踊るための曲で、コレにあわせて踊っている女の子が、頭の中が飛んじゃってるように見えたことから、こういう身もフタもない(・・・スミマセン)タイトルが付いたそうです。
とはいうものの、出だしは非常に大人しく、どっちかと言えば繊細で可憐な感じ。
ですが、曲の中盤になると輪唱のようにメロディーが追いかけっこをし、最後は「カスタネットがあればフラメンコ踊れるんじゃ!?」と思えるような盛り上がり。
おぉ、これぞスペインってな感じでした。
第一部最後の二曲は
「牝牛を見張って」による変奏曲:ナルバエス作曲 1538年
「皇帝の歌」~千々の悲しみ:ナルバエス作曲
このナルバエスという作曲家は、音楽史上初めて「変奏曲」の手法によって、作曲を行った人物だそうです。これが、バッハ・モーツァルト・ベートベンへと受け継がれ、洗練されていったんですねぇ・・・・
ちなみに「変奏曲」とは、一つの短いメロディーをもとに、それを色々変形させていく曲の事です。(あ・・・適当な説明でした?でも、間違ってはいないと思いマス)
「牝牛・・・」は当時の大ヒット曲だそうですが、変奏曲だけあって、都度聴きなれたメロディーが戻ってきて、そのたびに何だか落ち着くので、お茶を飲むのにいいBGMになるような気がします。
「皇帝・・・」は、カルロス1世に捧げられた曲(いや、カルロス1世を謳った曲??)だそうですが、伊東マンショ・千々石(ちぢわ)ミゲルなどで有名な、天正遣欧使節一行が、渡欧の際に現地で聴き非常に感動したというエピソードが残っているとのことです。
また、70%の確証との断りつきでしたが(笑)、豊臣秀吉もこの曲を聴いた可能性があるそうです!!!
太閤様もきいてなさったとね~ッ!!!
高本さん、次はこの曲を「太閤園」で演奏してみるっていう企画はいかがでしょうか・・・?(*'-')
私個人としても、なぜか時代劇に合いそうなイメージで聴いてしまったので(⊃д⊂)、なかなかイケルと思いますッ!!
→part2に続きます